起業して少し経った今の気持ちを、
白昼夢で見たビジョンでシェアします。

なんかラインで時々文字よりスタンプの方が感情が伝わりやすいように、
映像としてシェアした方が伝わりやすいなーって思うことがあって。本当今はこのまんまの気持ちです。

これを読んで追体験というか、あー女が起業すると、自分が起業するとこんな感じの気持ちをいだくことがあるのか、と思ってくださったら嬉しいなとおもいます。それが何か刺激になったら最高です。長いですが。

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今までは、行き先の分からない電車に乗っていた。
ただ大勢の人の流れに身を任せ。
大勢と同じ電車に乗ってるってだけで、
みんな安心してるようだった。

電車の中は窮屈だった。
三食ご飯が出たがいつも同じもので、
味気がなかったけど腹は満たされるものだった。

みんな時々文句を言った。
味気がないご飯についてや、
窮屈で身動きが取れない電車について。
そして行き先が分からないことについて。
不安だと言った。もう降りたいと言った。
だけど誰も、もちろん私も降りようとせず、
そんな話をみんなでしていると
地に足がついたように安心した。

時々車窓から、別の電車が見えた。
ある電車は広々としていて、
その電車に乗ってる人は
豪華な食事と景色を楽しんでいた。

車で走っている人も、
飛行機で飛んでる人もいた。
みんな自分で電車を選んだようで、
目的地は知っているようだった。

私達の電車の人たちは、
それを見て小馬鹿にした。
あんな贅沢してたら今に地獄に落ちると。

だけど向こうの電車の人たちは、
私達の電車には目もくれず、
行き先も全く違うようだった。

時々私達の電車を降りる人がいた。
その度に私達は少し感情的になった。
私達の乗ってきた、大勢の乗っている、
この電車が間違ってるなんて考えもしたくなかった。

ある日私も降りることにした。
というか、どこの駅にも止まらないこの電車にたまらなく不安になり、窮屈すぎる電車の中でみんなの感情が荒ぶり、人を気にして罵りあったりするのが、しんどくなって乗っていられなくなった。

外は真っ暗だった。
人はいなかった。
喋り声もしない。
電灯もない。
ただ星だけが夜空一面に輝いていたが、
人ゴミに慣れていた私はそれが心細く、不安で、
足元がぐらつき、目の前が真っ暗になり
息が苦しくなった。
イヤホンで今時の音楽を聴いて我を取り戻した。

しばらく待つと行きたい行き先の電車がきた。
この電車でいいのか正直確信が持てなかった。
また長い旅にでることになる。
だけど自分で行き先を選ぶのははじめてで、
どこか気分のいい自分がいた。

電車に乗った。
自分の選んだ電車だから、
嫌なことはほとんどなくなった。
行き先には魅力を感じ、景色も食事も好きだ。

だけど車窓から、時々、
大勢の乗った電車が見える。
みんな人を気にして恋に翻弄されて不安を打ち明け涙を流し時々愚痴で一つになっていた。

私は時々、人は本来あんなふうに一つになることがいちばんの幸せなのでは?と思う。
目的なんて、特に女の人生に崇高な目的なんてのはいるのだろうか?

だってほらあの大勢が乗ってる電車には、
結婚して子育てをする主婦が、
楽しそうにみんなで笑ってる。
だけど帰り道みんな笑った顔が真顔に戻りひきつるのも知ってる。

私は景色を楽しんでるから、あんな悲しい顔はしない。
だけどどの電車に乗るのが正解なのか、
時々不安になるのだ。