最愛なる母へ




長い文を書いて
一度全部消したよ






私は
貴女を
愛し過ぎてしまった





なのに貴女は
産まれたときから
不安しかくれなかった 




けど
私は恨めずに
愛したまま終わりそうだ






貴女が
旅立ったら
私は狂うと思ってた




けど
今は違う




どこかで
早く去ってほしい
と思っている





悲しいけど
貴女の存在が無くなったら
やっと…
やっと…
私の心の平安が



もしかしたら
訪れるのかもしれない
なんて思う





さよなら
母さん













今日も
いったい何回
吐いたかなあ




夜明け前
4時から
吐いてるんだ





摂食障害者たちが
店めぐり疲れて
吐き疲れて
気絶する時間だよ





なんで
こんな習慣
ついちゃったのかな





過食代も無いから
3食の飯も
吐くようになった





ああ
疲れたよ。
生きるの
疲れたな。





私ね





明日
生きるなら




借金しなけりゃ
生きられなくなったんだ
 
 



みんなと違うのは
ただの借金じゃない
払うあてのない
借金なんだ





私は
欲望の塊だよ





そこまでなったら
我慢するよね





まったく
我慢せずに
欲望のまま
使い込んだツケだ






他にもさ
人として
サイテーなことしてるよ





自分の過食
守るために
大切な方にまで
真剣な顔で
嘘をつくんだ





ああ
考えただけで
身震いするよ





サイテーな人間に
なってしまった





そして
明日も
生きてるのだろう?





明日
生きてるってことは
いつか
いかなきゃってことだよ





とっても
怖ろしいことなのに
お前は
我慢できずに
自分の欲望を満たす






母さんへ
貴女が認知症になって
私のこんな現実を
知らなくてよかったかも




自分を責めない
って
思ってたけどさ
無理だよ





私の
明日
生きるってことは





返せない
借金をつくってゆく
怖ろしいことだ





じゃ
やめろや。





みんな
そう思うよね。





私は
欲望の塊。





悲しい。





おしまい。