池島は、
長崎市外海地区の沖合7kmに浮かぶ池島は、
周囲約4kmほどの小さな島です。
池島は、戦後間もない昭和27年(1952)から
海底炭鉱の開発が進み、昭和34年(1959)には
営業出炭を開始、のちに坑道総延長距離約90kmの巨大海底炭鉱へと発展しました。
もともと小さな半農半漁の集落しかなかった
池島は、石炭産業を基幹産業として飛躍的に
発展していきます。港湾・道路・住宅などが
次々と整備され、島の人口も最大7,776人
(昭和45年)を数えました。
しかし、昭和30年代から40年代にかけて、
エネルギー供給の主体が石炭から石油に移る
「エネルギー革命」と、安価な外国炭に押され、国内の炭鉱は次々と閉山に追い込まれて
いきました。
そんな中、池島炭鉱は炭質・採掘条件ともに
優れた国内有数の炭鉱として最後まで生き残りを図り操業を続けましたが、時代の流れと外国炭との価格競争には勝てず、平成13年(2001)11月29日に閉山、その半世紀の歴史に幕を閉じました。