用事を兼ねて散歩に。
樹齢数百年のお神木たち。
ずっとこの地で私たちを見守ってきてくれた。
地元は市内で最も高齢者が多い地域。駅前に数軒のスーパーが出来、昔ながらの商店街の店店は皆、後継者がおらず一軒また一軒、店じまいしていった。店は数軒まとめて取り壊し新しいマンションに。
地域は再開発が始まって、昔ながらの街並みは軒並み三階建ての一戸建てか大小マンションに。
人々は皆、よそよそしく、いつも忙しく急いでいた。
私はこの変化についていけなかった。変わっていく寂しさを受け入れられず、子供の頃を懐かしみ、昭和を求めて台湾に渡った。
ここ数年、店じまいした商店街の店のあとに増えるお洒落なカフェ。
マンションや新しい家が出来たことで増える人と子供。
台湾の私が住んでいる地域も開発が進み、子育て世帯が移り住んで来た。
日本も台湾も少子化というけれど、私の世界には子供が溢れている。
平成の変化を嫌い、令和に還って来た。
新しいカフェやお店は新しい風を。
新しい家家は優しい人々と元気な子どもたちを。
過去を懐かしむのは過去に生きていたこと。
今が活き活き輝いて観えるのは今を生きていること。
嫌った変化は新しい進化だったと今日気が付いた。
樹齢数百年のお神木たち。
ずっとこの地で私たちの変化も進化も変わらず見守っている。