おうちばあばの入院2013 | 家具屋姫のちからこぶ感動日記

おうちばあばの入院2013

2012年の出来事(1)の最後で触れた通り…
3月に、おうちばあばの入院という事件がありました。

3月20日に咳がはじまり、翌日に受診し、風邪との診断、
服薬するも、咳がひどくなるばかりなので、24日の日中、2年間の研修医を終えようとしている次女に電話で相談すると、
次女は旅行先からその日の夜のうちに、聴診器持参で駆けつけてくれました。

次女曰く、肺の音が悪く肺炎の疑いがあるので、もう一度受診して、念のためレントゲンと血液検査をしてもらうように、とのこと。

翌日、診察までの待ち時間、おうちばあばの様子に異変を覚えた家具屋姫、看護師さんにお願いしてベッドで待たせてもらいました。

レントゲンと血液検査の結果、家具屋姫の懸念通り、次女の診察通り(?)、肺炎との診断、そのまま入院となってしまいました。

これは一大事!

おうちばあばは8年前、2008年に階段から転落して、足の親指にヒビが入って2週間ほど入院したことがあり、今回の入院はそのとき以来のことでしたが、
実はおうちばあばの認知症の始まりは、前回のその入院がきっかけだったと思っているのです。
(よくあるパターンですね)

8年前の退院後、おうちばあばは足の痛みを理由にテレビの前でお不動さんとなり、リハビリも頑なに拒否し続け、
結果、現状認識力、会話の理解力が急激に低下し、言動にも異常が多くありました。
(これもパターンですね)

やはり、何よりも動くことが大切、というより、このままお不動さんを続けるといずれは寝たきりまっしぐら、という危機感があったので、
すてきな杖を贈ったのですが、杖は使いにくいと言われてしまい、それならと、手押し車を贈ったところ、「おばあさんみたいで嫌だ」と言われてしまい…
(だって十分におばあさんなのに…)
だけど、家具屋姫はめげずに、手押し車で外を歩けとは言わないので、せめて家具店の広い店内でリハビリとして歩いたらどうですかと提案、
おとっつあんや次女などのサポートもあり、嫌々ながら少しずつ歩き始めるおうちばあば。
そのうちに手押し車への抵抗感もなくなり、スーパーまでひとりで買い物に出かけるようになりました。

85歳のおばあさんが手押し車で往復するには短くはない距離でしたが、あえて手助けを我慢して見守るうちに…
これがやはり奏功し、元通りとまではいかずとも、認知症の症状はかなり改善したのです。

ということが以前あったということをふまえての、今回の入院。

前回との違い…、それはやはり年齢。

単純に、高齢なので、肺炎でも万が一のことも覚悟しなければなりません。

それから、認知症の問題。
おうちばあばは現在90歳、前回との5歳の差は、大きな意味を持ってきます。
さらに、おうちばあばはすでに認知症であり、認知症になるかどうかではなく、認知症がどれだけ進んでしまうかという不安がありました。

ともあれ、入院が決まるとすぐに、「入院セット(おとっつあんの肺気胸入院以来常に用意してある)」を取りに帰り、その日の夕飯時にはおとっつあんが見守りました。

おうちばあばは食事にうるさいので、食事時に合わせて面会に行きます。
朝夕はおとっつあんが、昼は家具屋姫が、十分な食事量を食べてくれるように横で応援します。
入院中の水分補給にはスポーツドリンクがいいと聞いたのですが、おうちばあばが嫌がるので、沸かした麦茶をステンレスボトルに入れて持って行きます。

実をいうと、退院までの間に、家具屋姫はおうちばあばの風邪をもらい、おとっつあんにおすそわけし、さいばあにもうつしてしまって、順に寝込んだりしててんてこ舞いだったのですが、
毎日三度の食事の介助は欠かすことなく、なんとか退院にこぎつけることができました。

退院後、懸案の認知症の悪化については、あいかわらず病み上がりを理由にデイサービスを嫌がるおうちばあばでしたが、
多少強引に行ってもらったりすることで、比較的スムーズに入院前の生活リズムに戻ることができ、
想像していたよりは入院のダメージは少なかったと思います。

ところで、おうちばあばが入院中一番辛かったこと、なんでしょう?
おそらく、ネネちゃんに会えなかったことでしょう!
そしてネネちゃん、おうちばあばがいなくて、やっぱりさみしそうでした。
ひさしぶりのご対面でのおうちばあばの笑顔、無事に帰って来てくれて、ありがとうございます、感謝!