三大バレエの中でも古典バレエ最高の地位にある「白鳥の湖」
30代後半にTchaikovskyがモスクワのボリショイ劇場からの依頼で
作曲し、1877年に同劇場で初演された。
チャイコフスキーにとって初めてのバレエ音楽でしたが、残念ながら
初演は失敗。。。演出やバレリーナにも恵まれなかったが、
当時バレのエ音楽はバレエが主役で音楽は完全に脇役!!
白鳥の湖は音楽が情景や感情を雄弁に語っている。当時としては
斬新すぎて受け入れ難かった。上演は打ち切りに。
音楽の力で物語が動く舞台。
豊かな表現力を持っている新しいバレエ音楽を目指したチャイコフスキー。
「白鳥の湖」が復活上演されたのは奇しくもチャイコフスキー没後2年後。
2人の天才振付家Marius PetipaとLev Ivanovの才能の協演によるものです。
彼らの振付・演出により美しい舞台の素晴らしい音楽となった。
群舞(コールドバレエ)・・・彼らの素晴らしい演出
均整のとれた構図・・・左右対称、斜めの線、円
ハ・゙ト・゙ドゥ のスタイルも彼らによって確立された。
再演はロシア芸術文化の中心Saint PetersburgのMarinsky Theatre
チャイコフスキーの音楽とバレエの魅力を感じさせる
第2幕 グランアダージョ(ハ・゙ト・゙ドゥ )・・・オデットと王子が愛を深めていく愛のデュエット
バイオリンとチェロが2人の感情を情感豊かに美しい旋律で奏でていく。
また情景のオーボエのソロによる主旋律の白鳥のテーマの調性が短調から
最後の二人の愛が悪魔ロットバルトに打ち勝つシーンで長調に変化することで
舞台の雰囲気が一気に変化する。まさにチャイコの魔法。
このロマンティックなストーリーの結末には大きく2つの演出がある。
①悪魔を倒しハッピーエンド(実は社会主義のソビエトで改訂されてしまったもの)
②原作は二人が身を投げて天国で結ばれる悲劇・・・ロシア革命を逃れて西側に亡命した
セルゲイエフが振付舞踊譜(ロシアバレエはセテパーフ記譜法という舞踊譜がある)を持ち出し、ロイヤルバレエ団の前進のヴィッグ・ウェルスバレエ団によって上演された。
美しいバレエの動きとチャイコの魔法音楽は永遠に愛され続けています。
今日のリリーちゃんは猫ちゃんのお勉強かな
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