気づいたこと…
たとえば唇。
初めての唇が柔らかだったことに気づいたのは二人目とのキスの瞬間でした。
唇って人それぞれです。
唇の感触は唇で触れないとわかりません。
キスのテクニックは努力次第だけれど、唇の感触は生まれ持ったものだから…。
キスにもいろいろあって…
手の上なら尊敬のキス
額の上なら友情のキス
頬の上なら厚情のキス
唇の上なら愛情のキス
閉じた瞳の上なら憧憬のキス
掌の上なら懇願のキス
腕と首なら欲望のキス
さてそのほかは、みな狂気の沙汰
オーストリアの劇作家の言葉です。
愛する人のすべてにキスをしたくなるのはキスしたところが自分のものになったような錯覚をおこすからなのでしょう。
目と目が合って暫しの沈黙の後に訪れるキスの予感…
そんなドキドキが次にやってくるのはいつかしら?