秋の七草のひとつ「女郎花」


女郎(おみな)とは女性のことを言うのですが、他の女性を圧倒するほどの美しさということから「女郎圧し」で「おみなえし」と呼ぶようになったという説があります。



昔々、山城国の男山に小野頼風という男が住んでいました。



彼は都で宮仕えをしていた時に一人の女性と恋に落ちます。



そして宮仕えの仕事を終えた彼は女を都に残し、山城国に帰ってしまいます。



頼風を忘れられない女は、男山に彼を追ってくるのですが、すでに頼風には妻がいることを知ります。



頼風への想いが届かないと知った女は嘆き悲しみ、とうとう川へ身を投げ死んでしまいます。



いつしか彼女が脱ぎ捨てた衣から黄色の花が咲き始めました。



それが「女郎花」です。



その後、彼女の死を知った頼風も自責の念に苦しんだ挙げ句、後を追って川に身を投げてしまいます。



女郎花の花言葉は「儚い恋」



儚い恋の結末は、あまりにも悲しすぎます。



でも、脱いだ衣から美しい花が咲くなんて彼女はどんな女性だったのでしょうね。



私が脱ぎ捨てた衣からは何が生えてくるのでしょうか?



毒キノコだったりして…(笑)