彼氏の小さな嘘が発覚した時どうしますか?




私に大きな傷を残したわけではないけれど、その「小さな嘘」の裏にある霧みたいなものがはれなくて眠れない。




私のもやもやした気持ちも知らずに隣でスヤスヤと眠っている彼の寝顔にイラッとして、私の小さな復讐心が目を覚ます。




小さな嘘には小さな復讐。




黒の油性ペン(太字)で眠っている彼の額の真ん中に「肉」と書く。




キン肉星の王子の出来上がりです。




次の日の朝、洗面所で彼は「あ~っ!!」と声を上げる。




彼はブツブツ言いながら「肉」の文字を必死に荒い落としてこちらに来る。




「また嘘ついたら油性ペンじゃなくてタトゥにするから…」




私の意地悪な笑みを見て、昨夜の小さな嘘を思い出したのか彼はいつもより早めに仕事に出かけて行った。




しばらくして、今度は小さくない嘘が発覚…。




でも、さすがに額にタトゥを彫るわけにはいかない。



今回は少し大きめの復讐を…。




彼が眠っている間に左手の小指にネイルアートで真っ赤なハートを…。




朝、彼は何も気づかずに仕事に出かける。




昼過ぎに彼から電話がかかる。




「真っ赤なハート、取れないし!朝のミーティングでみんなに注目されてる時、ずっと握りこぶしのままだったよ!」




結局ほとんど一日中、こぶしを握って過ごした彼…。



そんなことしなくても、良かったのよ…。




私なら迷わず絆創膏を貼るのにね(笑)