引き際の悪い元カノに合い鍵を返してもらい、彼女の攻撃もなくなった。




せっかく「地獄突き」の練習したのに…(嘘)




今日は週末なので彼の部屋にお泊まり…。




ベッドで愛を確かめ合う…。




ガチャリ…と鍵を開ける音。




ガタン!とチェーンが引っ掛かる。




「開けてよ!!」




彼女は合い鍵をもう1つ持っていた。




全裸だった彼はパンツを履いて玄関へ…




「帰れよ!合い鍵、いくつ持ってんだよ!?」




彼は玄関のドアを閉めて鍵を掛け直して、こちらに戻りパンツを脱ぎ、ベッドに入る。




また玄関の鍵が開いて、チェーンが引っ掛かる。




ドアの隙間から元カノの手がスッと出て…(ホラー映画か!?)




「二千円頂戴!!」




何だ!?それ?




往復のタクシー代を要求する元カノ…。




「早く!二千円!!」




ドアの隙間から出した手を揺らす…これ以上怖いホラー映画見たことない。




とにかく元カノに帰って欲しい彼はベッドから降りて、パンツを履いて、財布から二千円出すと元カノに渡す。




そして、またこちらに戻りパンツを脱いでベッドに入る。




もう、パンツ脱がなくてもいいんじゃない?(笑)




頭に血が上ってわけわかんなくなってるね。




二千円貰って、何かをわめき散らして元カノは帰って行った。




彼は部屋の鍵を新しいものに替えて、元カノは二度と現れなかった。




女のプライドをかなぐり捨ててまで彼を取り戻したかった彼女の女心が分からないこともない。




でもやっぱり、いい女は引き際が肝心です。