韓国のユン大統領が、サムスンとSK Hynixの幹部を伴ってオランダを訪問した。目的は、オランダの半導体製造装置メーカーのASMLである。サムスンとSK Hynixは、ASMLの重要な顧客である。半導体戦争の著者クリスミラー、タフト大学国際歴史助教授によると、米中半導体戦争で鍵を握る技術は、リソグラフィの技術だという。リソグラフィとは、半導体基盤にIC回路などのパターンを描画する技術のことを言う。この鍵となる技術を握っているのが、ASMLである。ASMLは、まさに米中半導体戦争のチョークポイントに立っている会社なのだ。ASMLと韓国メーカーの技術協力を推し進めるのが、今回の訪問の目的だったのだ。日本も、ウカウカしていられない