今回はBCGワクチンについて書こうと思います。
BCGワクチンは今は4ヵ月から予防接種が受けられます。
4ヵ月になったら、BCGと四種混合を一緒に接種するパターンが多いですよね。
こちらのBCGワクチンですが
肺結核に予防効果はありません。
予防効果は粟粒結核や結核性髄膜炎で効果があると言われています。
これって、医師の中でも意外に知られていないですが、少しでもワクチンについて勉強した医師、一般の方でもある程度勉強した方は知っていると思います。
インフルエンザワクチンがほぼ効果ないということよりも知られているかもしれません。
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アメリカにいた時に、コロンビア人の20代後半くらいのレストランのアルバイトをしている独身女性と話していた時に、その話題になったのですが、知ってました当然でしょって感じで、逆にビックリ。海外では常識なのかな?
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粟粒性結核は結核菌が血液に侵入する感染症で、結核性髄膜炎は髄液に侵入する感染症です。
どちらも命の関わる重症な感染症ですが、基本的には免疫力が低下している高齢者や免疫抑制剤を使用している方、新生児などでなければ、罹患することはまずない疾患にはなります。
まだ免疫がしっかりしていない6か月未満のお子さんであれば、結核性髄膜炎や粟粒結核を予防するためのBCGワクチンの予防接種は意味があるかとは思いますが、それ以上のお子さん、免疫不全などがないお子さんであれば、必要性は低いと思いますよ。
(免疫不全の病気では生ワクチンのBCG接種が出来ないこともあります。)
しかも4か月以上でないとワクチンは接種出来ないので、その2か月間、感染のリスクが低い環境にいれば過度に心配されなくても良さそうな気もしますが、それは個人個人の環境も違いますので、、適宜判断されればと思います
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そんな話しをしたら、医師の友人が
「え、肺結核に効果がないのなら、なんでツベルクリン反応して抗体あるか学校で確認するの?」
って聞いてきましたが、私も不明です。学校に行っているような元気な学生たち、粟粒結核や結核性髄膜炎にまずならないですしね。
厚労省に聞いてください~
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実際の小児での罹患率を調べてみました。
平成26年患者の詳細
粟粒結核、結核性髄膜炎併発 0歳、日本出生1名、BCG接種歴無し
粟粒結核 14歳、外国出生1名、BCG接種歴不明
結核性髄膜炎 0歳、日本出生1名、BCG接種歴あり
結核性髄膜炎 5歳、日本出生1名、BCG接種歴不明
結核性髄膜炎 9歳、日本出生1名、BCG接種歴あり
結核性髄膜炎 9歳、外国出生1名、BCG接種歴あり
こんな感じで、天文学的レベルに低い確率ですが、0人ではないですかね。
しかしそれ以上にビックリしたのが、粟粒結核と結核性髄膜炎に罹患した6人のうち、ワクチン接種してないのは1人、3人はワクチン接種しているという事実。(2人は不明。)
ワクチン接種している子の方が、罹患率多いやん
本当に効果あるんかいな。
やはりワクチンに頼り切らず、日々体を動かして、しっかり栄養のあるものを食べて、早寝早起きして、基本的な免疫力を上げるのが一番ですね!