肩代わり
ブログネタ：早くあたたかくなってほしいよね？ 参加中本文はここから
人も動物も 早く温かくなってほしいと思うのでしょう。
今日は ２月２２日 にゃんにゃんにゃんで 猫の日だそうです。
実際にあった お話です。
ある青年が 寒空の中 子猫が凍えているのを見つけて 家で飼うことにしました。
青年は 母と二人暮らし。
母は長年病弱で 家での生活がやっとの状態でしたが
育った子ネコを 日向ごっこするようになってからは 少し元気になっていました。
ある時 猫がいなくなり 母が近所を探している最中に
心臓喘息発作が起きました。
幸い その場を通りがかった人に助けられ
救急病院に搬送され 一命を取り留めることができました。
ネコの行方を気にしていましたが 見舞いに来た息子の話では
ちゃんと家に戻ってきたとのことでした。
ただ その時息子が思ったのは
あの時 母が御近所を歩いてなかったら
発作の起きた時に 人に気づいてもらえなかったのでは？
庭先で 倒れたままになっていたのではないかということです。
動物の中でも 人に飼われるもの
ましてや家の中で 家族同様に飼われる動物は
すでに10万回近く 生まれ変わり死に変わりをしていて
あと数回で または 次生まれる時は 人になってこの世に生を受けるとされています。
以来 今までより一層 その猫を可愛がるようにしていたのですが
ある日 母が 定期検査で気になる所見がでてきて
精密検査の結果
心臓手術が必要になりました。
心臓手術の中でも 難しい部類で成功率は５０パーセントだそうです。
母は気落ちしたのですが 息子の強い要望で手術を受けることになりました。
長時間の手術です。
ただ 家に置いてきた猫のことが急に気になりだして
術中でしたが一時帰宅。
すると 家の中で その猫が急死していました。
息子は 泣きながらネコを抱きかかえ
しばらくの間 呆然としてたのですが
母には その事を黙っておこうと決意し 病院に戻りました。
手術は 予定時間より早く終え
主治医(執刀医)の先生から
「手術は成功しました。もう安心してください。」
とのことでした。
麻酔から覚めた母が 息子に向かって言いました。
「あの子(ネコ)が肩代わりしてくれたよ。」
そう手術中に お別れの挨拶をしにくる夢を見たとのことでした。
息子は 悲しさをこらえて本当のことを母に言いました。
母の言った通りのことが起きたのだと・・・
退院後 母は見違えるように元気になって 働きに出れるようにもなりました。
数年の歳月が過ぎ・・・
息子も今まで仕事だけの生活でしたが 少し余裕も出てきて
趣味としての登山に出かけるようになりました。
友人と二人で山登りの予定でしたが その友人に急用ができて
一人で登山することになったのです。
山の天気は変わりやすい。
そう思ってはいたのですが 実際に辺りが急に暗くなって
豪雨に見舞われたのです。
崖から滑り落ちそうになって 道具を谷に落としてしまいました。
不安がつのり 冷静さを事欠き
道に迷ってしまいました。
絶体絶命のピンチです。
その時 どこからともなく 一人の青年が現れ
「道に迷われたのですか？ でしたら私に付いてきてください。」
そう言って先導して 村の明かりが見えるところまで連れて行ってくれました。
(助かった・・・)
そう胸をなでおろしたときには 青年の姿はなく
幻想でも見ていたような心境になったのです。
大事に可愛がられた 動物はその恩を 決して忘れないそうです。
それで 飼い主が危ない時は必ず助ける
その飼い主に 将来危険が迫っていると知ったなら
神様にお願いをして
助けるために 人になって生まれてくるという話。
ありがたい話ですね。
