20代後半の辻村深月が、
「今が苦しいってことを、忘れないうちに」
と書き上げた青春の葛藤と挫折がつまった必読の書
と帯に書いてあったのを見て、購入しました
辻村深月さんといえば、「傲慢と善良」で自分の痛いところをたくさん突かれ、でもなぜか読み始めたら止まらない
なので、この人の本ならまたハマれるだろうと楽しみにしていました
登場人物が、高校卒業後から10年後、
私と歳が近いこともあり、今回もいろいろチクチク胸が締め付けられました
中でも、水上由希は正直イケすかない嫌いなタイプだけれど、ミーハーで見栄を張ってしまうところ、自分にもあるような気がして
急に自分の過去や、そもそも今生きていることが恥ずかしくなりました
恥の多い生涯を送って来ました
私は太宰治ほど考えが深く、彼を理解できるなんて簡単に言える立場ではないけれど、私は辻村深月さんの作品を読むたび、この言葉が頭に浮かびます
自分が一番イケてると勝手に思い、それを自己肯定感にすり替え、周りを蔑む、、、、
なんて貧しい性格なのだろうと、、、、
もう言葉になりません。
自分を知るために、戒めるつもりで、これからも真摯に辻村深月さんの作品を読んでいきたいと思います