ビジネス書やエッセイなども面白いですが、
一度読み始めたら、どこで止めたらいいかわからなくなるのが小説だと常々思います
その内容がハッピーエンドな心温まる作品や、恋愛小説などではなく、ミステリーやホラー要素を含むものであればある程、、、、
その世界観に引き込まれて、集中してずっと本を読んでしまう瞬間が私は大好きです
道尾俊介さんを知ったのは、ミステリーホラーの名作「向日葵の咲かない夏」でした
学生時代通学時間が長かったため、電車の中で本を読むことにはなっており、刺激的な本を読みたいと
「どんでん返し ミステリー 小説」
で検索した時に必ずどのページにも出てくるのが、「向日葵の咲かない夏」でした。
そこで読んでみたら、なんとも言えない悲しくて怖い気持ちになり、、、
でも読み始めたら止められず(お金出して買った本だし)
道尾俊介さんの作品がトラウマになりました
そこから月日は流れ、就職し、なんか面白い小説ないかなとAmazonで探していたら、(その時も面白いどんでん返しで調べた気がする)
道尾俊介さんの「シャドウ」がおすすめに出てきて、その時はすっかり「向日葵の咲かない夏」のことも忘れていたので読んでみたら、、、、
暗い描写にところどころ気分が憂鬱になりましたが、最後がとってもハートフルで
ずっと手元に置いておきたい、自分の好きな小説ランキングに入る作品となりました
そんなこんなで、やっぱり道尾俊介さんの昨日好きかも、、、となり購入した今回の本「いけない」各物語のラスト1ページに記載された写真から隠された真相を知ることができる
となんとも面白そうな帯に期待して購入
この本は同じ町で起きた4つの物語の短編集になっています
最初1発目の物語から、もう目を背けたくなるような、道尾俊介ワールド前回のくらいお話に、、、うぅどうしてこんな話し読まなきゃ行けないんだ、、、、
と買っておいて後悔したのですが、読み進めるうちにこういうことかと、隠された真相を理解することで、憂鬱な気分になりながらも楽しめる作品です
2つ目の物語の関しても、結末がよくわからなかった分、さらに悲しくなったのですが、、、
さすが道尾俊介ワールド、最後の物語の救われようには、「シャドウ」の温かさを感じ、またその隠された真相と言われる写真には、思わず涙してしまいそうになるくらい、
素敵な、なんとも言えない結末で、
もしこの一つ一つの重なりがなければ、ただの絶望でしかなかったと恐ろしくなるほど、
しあわせと不幸せ、ハッピーエンドとバッドエンドは表裏一体なのだと感じました
自分の人生もなんとかハッピーエンドに持っていきたいと強く思う、今日この頃です