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「動物ショーやめます!」水族館がSNSで驚きの宣言 人気イベントなのになぜ?決断の背景とは

配信

 

「動物ショーをやめます」高知市の桂浜水族館が、SNSで驚きの宣言をしました。ショーといえば、水族館では目玉イベント。その決断の背景を取材しました。

■「ショーを廃止します!!」突然の宣言

6月10日、高知市の桂浜水族館、通称ハマスイが、ある決断をしたとツイッターで発表しました。それが、「動物のショーの廃止」です。これまで桂浜水族館では、様々な動物のショーが、人気を集めていました。コロナ禍になってからは、密をさけるために中止としていましたが、一体なぜ、全面的にショーを廃止することにしたのでしょうか。

 

 桂浜水族館担当飼育員・丸野貴也さん

 「ショーの時間は台本があって同じことの繰り返しになるので、色々な刺激を提供したい。今後は、動物たちの健康管理、採血したり体温を測ったり、そういうことに力を入れたい」

 

 動物の幸せや健康を考える。「動物福祉」の観点からの決断でした。ショーがなくなった分、今後は、動物の心や体のケアに力を注ぐということです。

■桂浜水族館だけでない、“動物福祉”の考え方

水族館としての人気イベント、ショーの廃止を宣言した、桂浜水族館。動物福祉については、全国的にも取り組みが進んでいます。

 

 ▼札幌市では、「動物に人を模した格好や行動をさせてはならない」などとする「動物園条例」が成立

 

 ▼東京のしながわ水族館では、施設の老朽化などもあり、イルカの展示とショーの廃止を決める

 

 ショーの廃止について、ツイッターでの意見です。

 「動物のことを一番に考えている水族館なんだと思った」「飼育員と動物が戯れる姿だけでも癒やされる」「動物も私たちも、のんびりゆったり楽しめるのが、ハマスイのいいところ」「新しい水族館の夜明けぜよ!!」

 

 桂浜水族館担当飼育員・丸野貴也さん

 「ショーをやるのが、良い悪いという話ではなくて、動物が桂浜水族館でどう楽しく暮らせていけるかという考えて決断した」

 

 たくさんの応援の声がよせられた桂浜水族館。ショーがなくても、飼育員と動物たちのふれあいの様子が、大勢の人を楽しませます。水族館いわく、「宝探しの感覚」とのこと。

 

■ショーがなくても“楽しみ方”はたくさん!「宝探しの感覚で」

ショーは廃止となりますが、丸野さんは、「何があるかわからない、宝探しのような感覚になる」と話します。取材をしたこの日も、待っているとサプライズがありました。

 

 突如始まったのは、生まれたばかりのアシカのミルクの時間。動物と飼育員の、愛情あふれるふれあいの瞬間を見ることができるんです。さらに、オットセイのエサやりタイムが始まると、たくさんの人が集まっていました。

 

 「近いので(えさやりなど)いろいろなものが見られていい」

 「いま私は水族館で働いていて、桂浜水族館はトレーニングも動物が楽しいように工夫して、いろいろな種目・新しいことを取り入れて動物も人も楽しそうだなと思った」(来園者)

 

 これまでは当たり前だった、ショーの廃止。少しびっくりな決断でしたが、桂浜水族館はこれからも、動物が幸せに暮らしていける水族館を目指します。

 

 

~転載以上~

 

 

日本でも良い動きが出てきましたね。他の水族館にも広がってほしいと思います。

 

 

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