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国連、新型コロナにより野生動物の取引市場を世界全土で禁じるよう呼びかけ
国連生物多様性条約事務局のエリザベス・マルマ・ムレマ局長は、新型コロナウイルス(Covid-19)感染症が初めて発生したと予想される野生動物市場が世界全土で禁じられるよう呼びかけた。
07.04.2020 ~ 09.04.2020
ムレマ局長はガーディアン紙に発言し、将来の感染症対策に向けて「生きた、または死んだ野生動物が販売されている市場の禁止」が必要であると強調した。
アフリカで発生したエボラ熱や東アジアでコウモリから人間に感染したことが知られているニパウイルスの起源も野生動物であったことを振り返ったムレマ局長は、特にアフリカで低所得及び野生動物によって生計を立てている社会のために代替案を提示する必要があると語った。
ムレマ局長は、この社会のために代替案が提示されない限り違法な野生動物取引は増加する可能性があり、絶滅の危険に直面する種も出てくる可能性があるとも警告した。
世界中に感染した新型コロナウイルスは、中国の湖北(フーペイ)省武漢(ウーハン)市で野生動物や動物製品も販売されている食品市場を訪れた人たちに初めて確認されている。
コウモリ中のベータコロナウイルスの変異ウイルスであるこのウイルスは、コウモリからセンザンコウまたはヘビといった爬虫類を介して人間に感染したと推測されている。
(2020年4月7日)