8月23日放送の「坂上どうぶつ王国」。坂上さんとローラちゃんが、南アフリカで、野生動物の保護活動を行う日本人女性に密着しました。
密猟が横行する南アフリカで、サファリガイドをしながら密猟者から野生動物を守る活動を行う太田ゆかさん(24)。
仕事内容は、
★生態調査…3000頭の動物の状態を4人のスタッフで毎日チェック
★自然の摂理で傷ついた動物は助けてはいけない。人間に傷つけられた動物は、人間の手で救う。
★密猟者が仕掛けた罠の回収
モホロホロ・ワイルドライフリハビリテーションセンターでは、密猟などで傷ついた動物約100
頭を保護。
人間に育てられたり、人間が触れてしまったため野生に戻れなくなった動物などが暮らす。
密猟で殺された動物の骨も展示されている。
現在、1日に2頭殺されていると言われるサイは、絶滅の危機に瀕している。
サイの角や象牙を狙うのは、国外へ輸出し一攫千金をもくろむ密猟者。
密猟者を減らすために、麻酔銃で眠らせ角をカットし、密猟できなくしている。
博物館には、密猟者が仕掛けた罠で殺された動物のはく製が展示されている。
ゆかさんには、決して消えない悲しい記憶が…
針金が食い込み、足が一本ほぼ取れた状態のゾウを、これ以上苦しめないため自分が安楽死させなければならなかった。
「ライフルで撃った瞬間、ゾウが振り向いた。最後に見たのは、ライフルを持っているところ。滝のように血が流れる音が聞こえて、今でもすごく鮮明に覚えている。私が殺したって思ってるんだろうな」。
動物たちを救うため、密猟者が仕掛けた罠を探し回収する。
回収作業は茂みの中で、密猟者と遭遇すれば撃ち合いになる可能性もあるため、危険な仕事。危険な事態に対応できるよう、射撃の訓練も行う。
頑丈な針金で作られた罠を発見。足や首が引っ掛かり、どんどんきつく締まっていく仕組み。
たくさん仕掛けられている時は、近くに隠れて密猟者を待ち伏せする。
この日は、1時間の捜索で5つの罠を回収。5頭の動物を救うことができた。
また、撮影中にはキリンやライオン、チーター、バッファロー、ゾウなど、様々な野生動物たちと間近で遭遇。
ローラちゃん
「もっと勇気をもって、女性も男性も関係なく前に行く人が増えたら、少しでも光が見える。動物を守ることは、私たち人間も守られる。全てが繋がってる。こんなことが起きているから可哀想だ、じゃなく、買わないようにするとか、そういうことをする行為がゾウを助けることに繋がる。消費する私たちが考えなきゃいけない」。
ゆかさん
「サイ1頭守っても、5000頭のうちのたった1頭。小さくてもできるところから積み重ねる。少しでもサイがこの世に残るように。
サイが殺されていることを日本の人は知らない。原因は日本にもある。過去を振り返ると実は、サイの角を消費している世界最大の国。日本のせいで需要と価値が作られている。
日本人サファリガイドだからできる仕事。より多くの人に日本語でガイドできるし、アフリカに来て知ってもらいたい」。
番組ではこの他にも、オーストラリアで野生動物を一時保護して、再び野生に返す「コアラ・ケアラー」や「カンガルー・ケアラー」の活動、日本で、身体障害者補助犬法成立のきっかけとなった介助犬「シンシア」のお話などが取り上げられました。
動画はこちらです。(お早めにどうぞ)
野生動物を守る活動については、1:44:50からです。
http://www.miomio.tv/watch/cc452866/
まだ若いゆかさん。様々な知識を身につけ、遠く離れた異国の地で命をかけて動物を守る姿に感銘を受けました。
大好きなゾウの安楽死、辛かったでしょうし、今も辛いでしょう。
これは私の勝手な思いですが…ゾウには、欲望と悪意に満ちた密猟者とは違う、ゆかさんの心や苦しみが伝わっていたのでは…理解しているのでは…と。。
近づいてきたゾウたち、テレビ越しに見ても雄大で美しかったです。
こんな動物たちが、人間の欲や伝統工芸などのために無残に傷つけられ命を奪われている…。人間はなんと残酷で罪深いのでしょう。
遠い国で起きていること、自分とは無関係、と思っていても、自分の家に象牙の印鑑があったりするのです…。
番組を見て、一人でも多くの人に密猟の犠牲になる動物たちのことを知ってほしいですし、自分に何ができるのかを考えてくれたらと思います。