現在上映中の、ディズニー実写版「ダンボ」
不朽の名作と言われる原作のアニメーション版を、鬼才ティム・バートン監督により実写化したもので、キャストにコリン・ファレル、エヴァ・グリーン、マイケル・キートン、ダニー・デヴィートなどハリウッドの豪華俳優が名を連ねることでも話題を呼んでいますが…
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なんといっても注目なのは、オリジナルとはストーリーがかなり異なったものになっていて、サーカスにおける動物の利用について反対の立場を示した作品となっていること!
インタビューでは、監督やキャストも同様の考えであることを表明しています。
以下、関連記事より抜粋(一部翻訳)してまとめました。
★「『ダンボ』がお気に入りのディズニー・アニメーション」と語っている、ティム・バートン監督
「子どものころからサーカスが好きではなかった。動物の虐待、危険な曲芸、怖いピエロ…まるでホラーなショーだよ」。
~PETA Three Quotes That Prove Tim Burton’s ‘Dumbo’ Is Worth the Tears より~
★サーカスの元スター団員ホルト・ファリア役のコリン・ファレル
「1941年のオリジナル版はもちろん美しいよ。核にあるのは、属する場所がなく、バカにされて、排除されてきたキャラクターが、またコミュニティに受け入れられていくという物語だけど、ダンボはお風呂に入ったり電車に乗ったりと、わりと裕福な状況にいた。
一方この作品では、動物がサーカスにいることをよしとしない、彼らが幸せそうではないというのもオリジナル版とは違うところで、20世紀前半に実際に起こった、動物たちを見世物にする動物園を少し批判するような作りにもなっているんだ」。
~Real Sound コリン・ファレルが語る、実写版『ダンボ』に込められたメッセージ 「違いを受け入れることが大切」より~
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★空中ブランコ乗りのコレット・マーチャント役のエヴァ・グリーン
「ディズニーが明確な態度を示してくれたことを誇りに思います。この映画が、人々に絶滅の危機に直面したゾウたちを思い、声を上げるきっかけを与えてくれたらと願います。この素晴らしい動物たちを、地球上から消してはいけません」。
Billboard JAPAN
★サーカス団の団長マックス・メディチ役のダニー・デヴィート
「映画には、原作から引き継がれたもの、私たちが新たに加えたもの、それぞれたくさんの良いテーマが詰まっている。私たちなりの方法でアニマルライツの問題と向き合ったことを、多くの人に受け入れてもらえると思う」。
~LIVEKINDLY What the ‘Dumbo’ Movie Can Teach Us About Life As a Circus Animal より~
また、この作品では、ダンボをはじめとしたゾウたちから、アニメ版の相棒ティモシーや団長のサルまで、すべてフルCGで再現されており、野生動物は一切使用されていません。
バートン監督は、「本作に出てくる中で本当に生きている動物なのは、馬と犬だけだよ。野生動物を使うのは、正しいことだとは思えなくて」と語っています。
~シネマトゥデイ ティム・バートン、実写版『ダンボ』に野生動物はゼロ!奇妙な撮影風景より~
エヴァ・グリーンも、「もちろん、映画に本物のゾウは出演していないわ。”魔法”を生み出す素晴らしいCGのチームがいるの。アニマルフリーのサーカスを掲げるディズニー映画に出演することができて、本当に感激。野生動物たちは、監禁されて生きるべきではない」と話しています。
このようなことから、長年、動物サーカス反対を訴えてきた動物愛護団体PETAも、「思いやりのあるアニマルライツのメッセージ映画」と評価。
マイケル・キートン演じる、ダンボを利用し金儲けを企む興行師、ヴァンデヴァーのキャラクターは、「サーカスの裏側の残酷さを暴き出している」としています。
~PETA Three Quotes That Prove Tim Burton’s ‘Dumbo’ Is Worth the Tears より~
そして、本作の最大の見所である、アニメ版からのストーリー変化。
この下は※ネタバレ※を含みますので、ご覧になりたくない方は、しばし飛ばしてください。
アニメの『ダンボ』は、ダンボが飛べるようになってジャンボと再会できたこと自体がゴールであり、ラストシーンでした。しかし、本作では早い段階から飛べるようになり、母象と再会する。その後どうするか、という事が本作で最も重要な過程として描かれているのです。
ティム・バートンはもともと主人公のダンボを、特別に気に入っていました。それは、ダンボが周りと「違う」ことで変な目で見られたり、バカにされる存在だったからです。ディズニーに就職していた時代のティム・バートンも、これと同じような体験をしていました。
本作ではサーカス団がダンボとジャンボを再び一緒にするだけではなく、彼らを自然に返すという選択をします。自然に帰った後、ダンボは仲間の像たちの中で祝福されながら空を飛び回るのです。サーカス団の中では異質な存在だった彼にも、仲間がいた。受け入れられる存在を得られた、というこのエンディングは恐らく先述のように、ティム・バートン監督自身が“望んだもの”だったのではないでしょうか。
加えて、アニメ版の『ダンボ』は1941年の映画なのですが、現代で観るとより動物虐待的なシーンが多く見受けられます。動物を解放するという選択をしたのも、より今の時代に合ったものだったと考えられますね。
~ciatr 2019年実写映画『ダンボ』のここがスゴイ!ティム・バートン版を早速観てきた【あらすじ・キャスト】より~
「ダンボ」日本版予告編
素敵な作品になっていますね
娘の卒園・小学校入学といろいろあった疲れや寒の戻りもあったせいか、かなり体調を崩してしまっているのですが…間に合ったら映画館に観に行きたい!と思っています。
一見華やかで楽しそうに見えるサーカスの裏側では、動物たちが監禁や虐待の犠牲となっています。動物たちは、信頼や愛情ではなく、恐怖と暴力によって支配されています。
一昨年、米国大手の動物サーカスであるリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカスが、146年の歴史に幕を下ろしたのは記憶に新しいですね。
アメリカのみならず、娯楽への動物利用に反対する声は世界的に高まっており、世界中の多くの国と地域で次々と、野生動物のサーカスなどへの利用を禁止する法律が可決しています。
日本では、なかなか意識の高まらないこの問題。多くの人に真実を知っていただきたいです。
映画に込められたメッセージが、たくさんの人に届きますように…
動物たちを守るため、声を上げてくれる人が増えていきますように…
今も、世界各地で苦しむ動物たちがいます。これから、犠牲になろうとしている動物もいます。
最近の署名・アクションです。
ラオス大使館に意見を送ろう! STOP! 木下サーカスが再びアジアゾウの輸入
参考過去記事など
あなたはそれでも行きますか?動物虐待を訴える非営利団体が捉えた残酷なサーカスの実態に胸が詰まる
さっち~さん
ゾウのサーカスの裏側。未だに残る虐待まがいの調教がひどすぎる・・・【衝撃】