アメリカにおいて、サーカス巡業で長い歴史を持つ「リングリングサーカス」が昨年3月、3年後をメドに目玉のゾウのショーを廃止すると発表したことをお伝えしました。


ゾウがサーカスからいなくなる?「虐待」批判で


そのリングリングサーカスが今月10日、廃止時期を大幅に前倒しし、今年5月にすべてのゾウを永久にショーから引退させると発表しました。



<記事元>The Dodo


Ringling Bros. To Retire Its Elephants Far Ahead Of Schedule




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サーカス関係者は、引退後のゾウを収容するゾウ舎が、当初の予定よりだいぶ早く完成する見込みとなったためと話しています。


ショー廃止後、ゾウたちはリングリングサーカスが所有するフロリダ州の施設へ移され、繁殖プログラムやガンの研究に生かされる予定だそうです。





Ringling Bros. and Barnum & Bailey Center for Elephant Conservation



動物愛護団体の関係者によると、この施設ではゾウをコンクリートの床の上に鎖でつないで管理しているとのことで、ショーから解放された後も、ゾウたちが別の形で搾取されることが懸念されます。


一方テネシー州にある「エレファント・サンクチュアリー」では、通常、ゾウたちは不必要な人間との接触のない環境でのびのびと暮らしているそうで、サンクチュアリーの担当者は、平穏な余生を過ごせるようリングリングのゾウたちを受け入れる用意があることを明らかにしています。



The Elephant Sanctuary in Tennessee