ジンバブエの人気ライオン、セシルを殺したとして非難を浴びている米ミネソタ州の歯科医、ウォルター・パーマ―氏(55)が沈黙を破ってメディアのインビューに応じ、仕事復帰したというニュースをご紹介しました。
ライオン「セシル」殺した米歯科医、仕事復帰を表明 「有名なライオンだと知っていれば殺さなかった」
パーマー氏は、世界中から非難や殺害予告などが寄せられるようになってからの数週間、潜伏生活を送っていたましたが、その間フロリダの別荘には防犯カメラを設置したり武装した警備員を配置するなど、警備を強化していました。
フロリダの水辺にある別荘
パーマー氏と妻は共に狩猟と釣りが趣味で、こちらの別荘は水辺にあり、ボートも所有しています。
ミネソタ州の自宅周辺にはシカなどが生息していますが、それらの狩猟許可も得ているそうです。
パーマー氏は、「セシルを知らなかった」と供述していますが、果たして本当に知らなかったのでしょうか。セシルだったからこそ、仕留めてその首や皮を持ち帰りたかったのではないでしょうか。
以下は、mail Onlineの記事から翻訳し、まとめました。
パーマー氏のミネソタ州の自宅には古びた学校の建物が隣接していますが、彼はこれを、自らが世界各地で仕留めた動物の剥製を飾る「ショールーム」 に改築したそうです。しかも、そこにはバーも設置されており、お酒を片手に自分の仕留めた獲物たちを眺められるようなっているとか。
写真右がパーマー氏の自宅。左が剥製のショールームと見られています
ホッキョクグマ、セイウチ、オオカミ、ビッグホーン(オオツノヒツジ)、サイなどを殺したことでも知られているパーマー氏。
ショールームには、それらに加えて地元で仕留めたヘラジカやシカ、クマ、さらにアフリカの野生動物の頭部のコレクションが50体以上飾られ、セシルの頭部もここに加わるはずだったと見られています。
このショールームに招かれた、近所で肉屋を営む男性は、「そこにはアメリカ全土、さらにアフリカで彼が仕留めた動物の頭部が山ほど飾られていた。
ヒョウのものもあったし、壁にはクマの毛皮も飾ってあった。まるで死んだ動物のミュージアムのようだった。
彼は、それらを実に得意げに見せびらかしていた。彼は熱狂的なハンターで、それに打ち込むお金も持っている」。
パーマー氏はたびたび、まれに見る巨大な鹿を仕留めて男性の元に持ち込み、さばいてもらっていたといいます。
一度だけパーマー氏のショールームを垣間見た、シカ狩り仲間の別の男性はこう話しました。
「本当に気分が悪かった。大きな動物の頭部がずらっと並び、中央にバーがあった。きっと彼はそこで自分の殺した獲物を愛でるのだろう」。
男性は、パーマー氏はショールームに飾るためにセシルを特別に狙ったのではないかと言います。
「彼はじつに傲慢かつ大きなエゴを持った人間で、自分のエゴのために有名なライオンを殺したかったのだと思う。
有名なライオンを仕留め、あのショールームに飾りたかったのだろう。私にはわかる。彼は、自分は何をしても許されると思っている愚か者だ」。
~記事まとめ以上~
以下はパーマー氏と同じ、剥製のコレクションを集めた狩猟愛好家の自宅の様子です。
パーマー氏のショールームも、きっとこのような感じなのでしょうね。
ぞっとします…「悪趣味」という言葉を通り越して、背筋が凍ります。
この方たちの神経は到底理解不能です。
親があり、子があり、仲間があり、命を持っていた動物たち…。
彼らは人間のものではありませんし、生きていてこそ美しいのです。
地球の宝であり、絶滅の心配もされている動物たちが無惨に命を奪われ、見世物にされることがなくなりますように。。
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