★河北新報より

http://www.kahoku.co.jp/naigainews/201509/2015090501001628.html


口永良部から子牛搬出 子どもも初の一時帰島



口永良部島からトラックに乗せられ運び出された子牛=5日午後、鹿児島県の屋久島


噴火による全島避難が続く口永良部島(鹿児島県屋久島町)に住民46人が5日、一時帰島し、子牛約20頭を搬出した。自治体支援の一時帰島で家畜を島外へ運び出すのは初めて。


 高校生以下の子ども19人も初めて帰島に加わり、私物を回収した。


 町によると、住民らは屋久島からフェリー1隻と漁船2隻で口永良部島に渡った。屋久島に避難している武石貞信さん(81)は漁船で渡り、子牛約10頭をフェリーで搬出した。「安心した。ただ親牛は残っているので島で育てたい気持ちでいっぱい」と複雑な表情で話した。

2015年09月05日土曜日





★日本農業新聞より

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=34558


子牛救出でき一安心・・・ 帰島へ気持ち新た 口永良部島


(2015/9/7)


噴火が続く鹿児島県・口永良部島から屋久島へ子牛が搬出されてから一夜が明けた6日、早朝から子牛に会いに行く畜産農家が相次いだ。「無事に生きてくれていてよかった」。あらためて“我が子”の無事を確かめ、安堵(あんど)が広がった。


 仮設住宅に暮らす畜産農家の野元正延さん(88)は6日早朝、車に同乗し20キロ離れた屋久島町旭牧場子牛育成センターを訪れた。同センターに5日夜運び込まれた子牛とは3カ月以上ぶりの再開となる。

 「近付くと元気そうで、大きくなっていた」と喜び、病気もけがも無いことを確かめた。野元さんは、「牛と離れていた間、何もすることがなく張り合いがなかった。子牛を見てまた牛飼いをしたいという気持ちが強くなった」と話し、今後も様子を見守るつもりだ。JA種子屋久の益田達矢屋久島支所長も「今回の搬出で、希望が湧いてくれるとうれしい」と胸をなでおろした。

 口永良部島から搬出できた子牛は19頭。農家、町職員、JA職員が1日がかりで作業した。今後は、育成センターの職員が世話をして、中種子町の種子島家畜市場に出荷する。

 一方で心配なのは、搬出が難しい母牛の管理だ。口永良部島に約80頭残る。秋に入り、放牧用の飼料が育ちにくくなりつつあるが、一時帰島で補うことは難しい。野元さんは「一日も早く帰ることが何よりの願いだ」と祈るような気持ちだ。



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子牛たちの行く末を考えると複雑な思いがしますが…福島のように餓死や殺処分という末路をたどることはなくなりました。。


まだ残された動物たちが心配です。