★西日本新聞より

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/176538

「帰島いつ」嘆く住民 口永良部島、不安募る [鹿児島県]

2015年06月19日 00時48分


この日2度目の噴火直後の口永良部島・新岳=18日午後4時31分ごろ、福岡管区気象台提供

この日2度目の噴火直後の口永良部島・新岳=18日午後4時31分ごろ、福岡管区気象台提供


5月29日の爆発的噴火以来、全島避難が続く鹿児島県・口永良部(くちのえらぶ)島(屋久島町)で18日、再び噴火が発生した。「自宅は大丈夫か」「家畜は無事か」-。屋久島で避難生活を送る島民たちは、切望している帰島の時期がさらに不透明になり、不安を募らせた。


 「自宅が火砕流に遭っていないかが一番心配」。町から提供された公営住宅で暮らす関口浩さん(49)は顔を曇らせた。火口から約2キロの自宅は5月の噴火直後、火山灰で家も庭も真っ白で、屋根にはたくさんの小さな噴石が落ちていた。


 5年かけて独力で建てた家だ。一時帰島で戻れるのを一番の楽しみにしてきた。「再噴火でさらに帰島が遠のいた。避難生活が振り出しに戻った気がする」と目を伏せた。


 「うちの牧場は火口から遠い湯向(ゆむぎ)地区にあるから大丈夫だと思いたい」と話したのは武石勝さん(46)。父貞信さん(80)が島で牛や豚、鶏を育てている。怖いのは火砕流。湯向地区まで流れてくれば、全滅の恐れすらある。家畜のことを心配しているはずの貞信さんが口に出さないのも、気掛かりという。


 今回の噴火は、5月の爆発的噴火よりやや小規模だった。水本勝夫さん(77)は「噴火でエネルギーが抜けた方が、火山活動が早く終息して帰島が早まるのでは」と期待した。


 町はフェリーによる早期の一時帰島を目指していたが、先延ばしになる可能性も出てきた。荒木耕治町長は議会で「いろんな形で情報収集している」と述べ、焦りをにじませた。





★南日本新聞より

http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=67632

遠のく一時帰島に住民落胆 口永良部島再噴火


(2015 06/19 06:30)
口永良部島・新岳の噴火に関する情報を張り出す役場職員=18日、屋久島町役場

 屋久島町・口永良部島の新岳が18日、20日ぶりに噴火した。再び全島で停電が起き、地下のマグマの状態を把握する観測機器にも支障が生じ、住民が指折り数えて待ち望んでいた一時帰島は「ゼロに返った」(荒木耕治町長)。島に残してきた車やペットを持ち帰るつもりだった住民の間に落胆が広がった。









★朝日新聞


口永良部島再噴火、広く噴石・降灰 一時帰島見合わせへ

http://www.asahi.com/articles/ASH6L5CMXH6LUTIL01V.html




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http://ameblo.jp/momokohime7/themeentrylist-10090843216.html