子ども達を放射能から守るネットワーク@ちばさんからです。

http://takumiuna.makusta.jp/e227709.html



今すぐ収束宣言を撤回して、緊急事態宣言を!

日本を世界を汚染し続けてる原発からの海洋汚染。東電は事故後からずっと垂れ流していたことを認めました。セシウム137が20兆ベクレル、ストロンチウムは10兆ベクレル。東京電力は汚染水は「1リットル当たり800万ベクレル」と公表。漏出した300トンで24兆ベクレルと推計されてます。もはや史上最悪の海洋汚染、環境汚染国家は避けられない情勢です。


8/23の東京新聞が特報で汚染水問題を伝えてます。





福島第一「汚染水300トン」の衝撃 「事故収束はウソ」


福島第一原発のタンクから放射性物質の汚染水300トンが漏れ出た。原因は究明できていない。タンク内には25メートルプール800杯前後、33万4000トンの汚染水がたまる。放射能の総計は2京7000兆ベクレルという天文学的な数値で、さらに漏れ出ないか心配だ。汚染水対策は危機的状況に追い込まれている。



◆目視頼り、把握できぬ漏水規模

「どこに怒りをぶつければいいのか」

福島県いわき市漁業協同組合の新妻隆販売課長は憤る。汚染水漏れを受けて21日、来月5日から始める予定だった試験操業の延期を決めた。新妻課長は「いくら安全を主張しても、消費者は受け止めてくれない。しばらく試験操業は見合さざるを得ない。結局、事故はまだ収束していないということだ」。

「レベル3」という評価の今回の漏出事故。福島第一原発の汚染水は現在、どのような状況なのか。 20日現在の敷地内の汚染水総量は約43万トンで、原子炉建屋内に9万3000トンたまり、タンク内に33万4000トンが保管されている。地下貯水槽で今年4月に漏れが見つかり、保管できなくなったことも影響している。

現状では完全な浄化装置がないため、汚染水をためておくしかない。地下水が建屋内に流れ込み、放射性物質に触れて日々、400トンの汚染水が新たに生まれている。 今回、汚染水が漏れたタンクは、鋼材をボルトでつなぎ合わせた「フランジ型」だ。約1週間で製造できるが、耐用年数は5年と短い。タンク全体、約1000基のうち約350基しかないが、容量が大きく全体の7割近い22万トン余の汚染水を収めている。 ほかの650基は溶接型で耐久性に優れるが、製造に2カ月ほどかかるため、東京電力は21日の会見で「(フランジ型を)すぐにやめることはできない」と説明した。

東電の対応はずさんだったと言わざるを得ない。汚染水漏れのチェックは1日2回、タンク群の周りを目視するだけだった。発見は漏水から数日後だった可能性が大きい。東電広報部は「今後、目視の頻度を上げたり、空間放射線量を測定したりする。監視カメラの設置も検討する」というが、心もとない。

大問題は急増でタンクに計測メーターがないこと。外からでは別のタンクも漏水を起こし、空になっていても分からない。つまり、漏水がどれほどの規模なのか、現状では把握できないという。 汚染水が漏れた場合に食い止めるタンク群の周囲の堰(せき)も、「豪雨や台風が来るから」と排水弁を開け放していた。「異常があったら閉めればよいと考えていた」という。

さらに、近くの排水溝が海に直結していたため、汚染水の一部は海に漏れ出た。排水溝は原発事故以前からあった。敷地不足から、問題を承知で、排水溝のそばにまでタンクを設置している。 汚染水に含まれる放射性物質のうちセシウム137は除去装置で大半を取り除いているが、ストロンチウムなどは残留している。約60種類の放射性物質を取り除ける「多核種除去設備」(ALPS)が試運転の段階で水漏れし、稼働の見通しは立っていない。


◆深刻度増す海洋汚染

2011年5月以降、福島第一原発から海に流れた放射性物質の総計は最大で、セシウム137が20兆ベクレル、ストロンチウムは10兆ベクレルに達する。東電が環境への影響を考慮し、国が認可した「年間放出管理目標値」の100倍以上に当たる。フランジ型タンクからの漏水は5回目だが、今回は海洋汚染の恐れもある。今後も漏水が続けば、海洋汚染の深刻度は増す。

近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)は「早い段階で地下水の流れを食い止めないといけなかった。海側にだけ防護壁をつくろうとしたのがそもそもの間違い。汚染された地下水をこれ以上増やさないように、すぐに対策を取るべきだ」と主張し、こう続ける。

「一つのタンクから漏れていれば、他でも同じことが起きていると考えるのが自然。もはや東電任せで状況は良くならない。政府が中心となって対策を考える必要があるのではないか」


◆除去されぬストロンチウム

今回の事故は、人体に与える影響度も高い。漏れた汚染水の水たまりの空間放射線量は「毎時100ミリシーベルト」だった。東京都新宿区の最近の数値は0.035マイクロシーベルト(マイクロはミリの1000分の1)前後で、約285万倍と極めて高い。 100ミリシーベルトは、原子力規制委員会が原子力災害で住民の即時避難を求める毎時0.5ミリシーベルトの200倍の数値でもある。帰還困難区域の基準となる年間積算線量50ミリシーベルトに、この水たまり付近ではわずか30分で達する。

シーベルトは放射線による外部被ばくの人体への影響を示す。古川路明・名古屋大名誉教授(放射化学)は「100ミリシーベルトを浴びるごとに発がん確率が0.5%高まる説がある。汚染水の水たまり付近に丸2日間いると被ばく線量は4800ミリシーベルト。これだけ浴びれば50%の確率で命を落とす。作業員の安全が懸念される」と話す。

また、東京電力は汚染水は「1リットル当たり800万ベクレル」と公表。漏出した300トンで24兆ベクレルと推計される。ベクレルは、放射性物質が放射線を放出する力を表す。

古川氏は、汚染水に含まれるストロンチウムを問題視する。体内に入ると骨にたまり、周囲をがん化させる可能性がある。ストロンチウムは半減期が長く、29年たたないと半分に減らない。「ストロンチウムは測定が難しく、魚が取り込んだとしても調べるのに時間を要する。汚染された魚を食べると人の健康にも影響が出かねない」

古川氏は「100ミリシーベルトという数値も、きちんと測定できているか疑わしい。どんな放射性物質がどの程度漏出したか把握しないと、事故を正しく評価できない」と問題点を指摘した。 今回の事故は極めて深刻だ。「子どもたちを放射脳から守る全国ネットワーク」の近藤波美事務局長は「福島第一原発事故の収束宣言はまやかしにすぎない。収束宣言は再稼働のためのもので、即時撤回すべきだ。今はむしろ緊急事態宣言を出すべきだ」と力を込めた。




~転載以上~




朝日新聞からです。(会員登録で全文読めます)

http://www.asahi.com/international/update/0825/TKY201308250045.html



ドイツぶれない「脱原発」 日本の回帰「理解できぬ」


2013年8月25日16時2分


ベルリン =松井健】東京電力 福島第一原発 の事故を受け、「原発ゼロ」を目指す方針を決めたドイツ 。再稼働に向けて動き出した日本とは対照的に、9月の総選挙 ではこの目標に争いはなく、与野党ともに自然エネルギー の推進を訴えている。ただ、自然エネの普及に伴って電気料金 は値上がりが続いており、対策に苦労している。 自然エネルギー、最近の動き


総選挙 、与野党とも自然エネ推進

 ドイツ は福島事故後に超党派で「脱原発 」を決めた。事故前に17基あった原発のうち8基を閉鎖し、残る9基を2022年までに順次閉鎖。自然エネルギー による電力の比率を20年までに35%、30年までに50%へ増やす目標を立てた。

 自然エネは想定以上のペースで拡大し、事故前の10年に電力の22・4%をまかなっていた原子力の比率は12年に16・1%まで低下。一方、自然エネは16・4%から22・1%まで増えた。




~転載以上~




ドイツでは、福島の事故で「原子力は制御不可能」という国民的な合意になり、これほど恐ろしい事故を起こしながらも、なお原発を推進する日本に批判的。

政府関係者も「理解できない」と発言しています。


ネットの情報を見ていると、線量の上昇や汚染度など、不安な要素が山ほど…しょぼん


政府には、今すぐ緊急事態宣言を出して、すべての情報を正直に公開してほしい。

世界の政府、専門家などあらゆる力を借りて、総力を上げて対策に取り組んでほしい。


これ以上、美しい地球を、大地・空・水を汚さないでほしい。

これ以上、私たちの命を、何億の生き物たちの命を、危険にさらさないでほしい。