今日は、実家にいる長老猫「もも」の話を…。


私はこねこ。名前はまだない。


私はこのおばさんが16歳の時の冬に、民家のガレージに住み着いている所を拾われたわ。他に仲間もいたけど、私が子猫だから、優先して連れて行かれたの。


すごーく寒かったから助かったけど、知らない人に連れて行かれて、病院になんて初めて連れて行かれたの。

そこでね、飼い主が少し天然なのを知ったわ……。


このおばさんの親はね、なかなか天然よ!


獣医「最初に聞きます。この子の種類は?」


母「えっと……野良です。今拾って連れて来ました。」


獣医「はっ?ふふっ!この子は何を食べていたの?!」


母「えっと…カリカリ…です。」


獣医「いや、あなた飼い主ですよね…。種類を聞いているでしょ。」


母「すみません。」


と言うやりとりになって、さむーい空気になったのを覚えているわ。


診察も終わり、帰る車の中で私を飼うことを反対していたおじさんがね、「はい!名前はもも!」だって。

受け入れてもらえたのは良かったけど、こんなにあっさりと気持ちって変わるものなのね…。


こうして、私は今日からももになったわ。


                                                                            つづく