２月に「コンテイジョン」という映画を見ました。

今の時期に見るとより味わい深く感じる映画です。

filmarksにあげたレビューをこちらでも紹介します。

どこかのＳＮＳで再見している人が増えて話題になっているというのを読み、プライムビデオを検索したら、見放題のリストに入っていなかった。残念～～と思っていたら、ケーブルテレビの映画チャンネルで放映されることがわかり、予約録画しておいた。いやはや見てびっくり。何が凄いかって、俳優陣が有名な方々ばかりなのだ。グイネス・バルトロウ、ローレンス・フィッシュバーン、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤールという豪華さ。そして監督は「エリン・ブロコヴィッチ」のスティーヴン・ソダーバーグである。これはもう見るしかない映画！
とはいえ、もしも平穏無事な時に見たら、豪華な俳優が出ているわりにはたいして怖くない映画だな、と思ったに違いない。（というより、映画の存在を知っても見ることはなかったかも。地味そうだから）でも今、この時期に見ると、ホラー映画より怖い。ＷＨＯとか出てくるし、ものすごい臨場感と説得力と恐怖心で身体も心も震えてくる感じだ。
冒頭、最初の犠牲者のベス（グイネス・バルトロウ）が携帯電話を操作しながらコホンコホンと咳をしている。続いて電車やバスの中の描写。手すりなど、人が触る場所のアップが続くのだ。本当にドキっとする。
顕微鏡でしか見えないような、細菌よりも小さなウィルスに翻弄される人間は、本当に無力だと思う。何かの罰ゲームかと思ってしまう。やはりアレかな、地球上に人間の数が増えすぎたので、神様が怒って人口を減らすのだという考え方、あるいは、一般人は誰も知らない悪魔のような秘密組織による人口削減の陰謀…
いずれにせよ、この映画は９年前に作られているのにまるで今を予言しているような内容で、驚愕してしまう。とても旬な映画だと思うので、今見ることをおすすめする。
ラストシーンで、○○の○○が○○になる短いシーンが登場する。こういう演出はすごいと思う。ネタバレになるので○○と書いてしまって申し訳ない～　是非ラストシーンをこころして見て欲しい。
余談になるけれど、グイネスは最初の犠牲者なので、解剖して何が原因かを探るというシーンがある。死体の役は大変というのは知っているけれど、彼女は撮影で40分間もじっと動かずに耐えていたそうな。頭の皮をベロンと剥がされてそれが顏にかかるシーンは圧巻だった。