年度末(3月下旬)に指導教員のお手伝い(研究補助業務?)に行っていた郁曰く、

「1円クリップとかあるんだよ?!」

 

年度末、研究費を使い切ることを求められることがあります。大学から支給された研究費が残った場合には、大学に返還すればいいのですが、外部資金(大学の外からもらった研究費:受託研究費とか)は、使い切ることを求められることが多いです。使い切るということは、残高を0円にするということ(0精算)。外部資金の多くは、予算を立てた上で、貰っていて、計画的に執行していくのですが、実際の支出が予算通りに行くことはありません。なので、年度末に事務局から残高通知とともに0精算依頼が届くと、残高にもよりますが、一般的には文房具等の消耗品を購入することで0精算します。

郁は、残高が0になるように、文房具等を上手に組み合わせることを依頼されたようでした。とはいえ、上手に組み合わせても、残高0にするのは簡単ではありません。そんなときの、最後の手段が「1円クリップ」。残高が1円とか3円とかの時に重宝します。そこまでして、使い切ることが必要なのか・・・という議論もありそうですが、とりあえず、大学から求められたらやるしかない。なんとか、無事に予算執行し終えたようです。

 

それにしても、講座(教室・研究室)制ではなく、秘書や助手のいない文系では、そんな予算執行の手続きも先生本人の仕事となるのですね(まあ、自分の研究費ですから、自分で管理するのが基本)。というわけで、院生になる前に、「0精算」を知った郁なのでした。これも、研究能力の一部になるのかなあ・・・。

 

ちなみに、母の場合は、ある程度のプロジェクトの末端にいるので、プロジェクトの事務担当の人から、「あと残高○○円ですが、あと必要なものありますか」という連絡をもらい、必要なものを伝えるとそれを含めて、文房具で上手く0精算してもらいました。感謝です。