こんにちは!
 
川喜田桃子です。
 
 
 
 
今日は久しぶりに
ネパールのことを書きたくなったので、
5月に僻地の村で会った
ディディ(お姉さん)と
アマ(お母さん)のことを書きますね。
 
 
 
 
 
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「実家に帰るから、
モモコサンも一緒に行かない?」
 
 
 
 
友人のラチャナに誘われて、
彼女の実家を訪れたのは
5月のこと。
 
 
 
 
彼女の実家は
ジャナクプル県の
ラメチャップ郡にあり、
地図で見れば
首都カトマンズからは
あまり離れていません。
 
 
 
 
実家がもっと遠くにある人も
たくさん知っていたため、
 
「ラメチャップは近い」
 
と思っていました。
 
 
 
 
実際、アプリの地図で見ると…
 
 

 
 
 
距離にすると97キロ、
車で約1時間半で着く計算!!
 
 
 
 
近ーい!!!
 
 
 
 
なんて思ったのも束の間…
 
 
 
 
そうは問屋が卸さない、
のがネパール。
 
 
 
 
直線距離にしたら
97キロだろうけど、
山々の国だから
「直線距離」なんて考えが
そもそも通用しない。
 
 
 
 
行く前にラチャナに、
どのくらいかかるのか
聞いてみたところ
 
 
 
 
「バスで8時間だよ。
そのうち4時間は、
オフロードだよ。」
 
 
 
 
との返答が…。
 
 
 
 
やっぱり、そうだよね…。
 
地図通り、なんてことは
ネパールにはない…。
 
 
 
 
オフロードとは、
舗装されていない道路のこと。
 
 
 
 
この舗装されていない、が
日本では見たことがないレベル。
 
 
 
 
山を切り拓いただけ、
という道だから
一般車は通行できない。
 
 
 
 
熟練のドライバーが運転するバスか、
ランクルをチャーターするしか
行く方法はない。
 
 
 
(その道も途中でこうやって
工事しているから、
その都度バスの兄ちゃんが下りて
道を開けるようお願いに行く。)

 
 
 
この道、雨季の3か月間は、
道がドロドロになるから、
バスさえも通行できなくなるとのこと。
 
 
 
 
3か月間、物流がストップするから
3か月分のストックを
雨季が始まるまでに
届ける必要があるらしかった。
 
 
 
 
舗装されている道を4時間、
オフロードを4時間…
 
 
 
 
陸路で8時間は
ネパールでは普通だけれど、
このレベルのオフロードを
4時間も走り続けるのは
私も初めてだった。
 
 
 
 
「どんな生活をしている、
どんな人が待っているんだろう?」
 
 
 
 
純粋な興味が、
沸々と湧いてきていた。
 
 
 
 
 
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へとへと状態で
着いたお家では、
ラチャナの年の離れたお兄さんと
その奥さんが出迎えてくれた。
 
 
 
 
年上、と言っても
私と10歳くらいしか
離れていないであろうその人を、
私はネパールの慣習どおり
ディディ(お姉さん)と呼んだ。
 
 
 
 
普段出入りしている
カトマンズから1時間の村でも、
私がいつも惹かれるのは
ディディたちだった。
 
 
 
 
ラメチャップで
お世話になったディディは、
一目見た瞬間から
その魂の輝きに圧倒されて、
私は彼女の一挙手一投足を
気づけば目で追いかけていた。
 
 
 
 
着いてひと息ついたところで、
ディディは外のかまどに火をつけ
チア(ミルクティー)を淹れてくれた。
 
 
 
 
 
それから、
皆がおしゃべりに興じる中、
ときどき会話に入りながら
手際よくダルバートを作ってくれ、
夕食にいただいた。
 
 
 
 
男性や客人に
先に料理が振舞われ、
お代わりが欲しいときには
給仕する必要があるから、
 
ディディはいつも
皆が食べ終わる頃、
あるいは食べ終わってから
やっと食べ始める。
 
 
 
(ネパールの国民食、ダルバート。
お肉の代わりに、卵を焼いてもらった)
 
 
 
 
ディディたちの朝は早く、
5時前に起きるのが普通。
 
 
 
 
ディディが箒で
掃き掃除をする音で
目を覚ました私は、
1階に下りて挨拶をする。
 
 
 
 
ディディはすぐに
チアを作って出してくれ、
朝のダルバートを食べた後は
畑仕事に出かけた。
 
 
 
 
その間、私たちは
近くの水源まで歩いて、
そこで髪を洗って
洗濯をした。

 
 
 
こういう村では
家にシャワーなどなく、
水源で水浴びも洗濯もする。
 
 
 
 
さっぱりしたところで、
ラチャナが親戚中に
挨拶回りに行くということで、
ついていった。
 
 
 
 
家からさらに
バイクで30~40分山を越えて
行った先の集落は、
さらに標高が高く
より自然の厳しさを
感じる地域だった。
 
 
 
(途中で丘の上のブッダに
みんなで参拝した)
 
 
 
 
カトマンズもそうだけれど
都会はもはや人工物しかなく、
人工物の中に自然がある、
というのが普通だと思う。
 
 
 
 
でもネパールの
リモートエリアは、
絶対的な自然の中に
ポツンと家がある、
人間がいる、という感じで―
 
 
自然に飲み込まれている
 
 
ということを大前提に、
みんなが生きているのが
伝わってきて、
人生に対するそもそもの考え方が
180度違うように感じた。
 
 
 
 
その集落にお邪魔して、
お会いした人の中で
とても気になる方がいた。
 
 
 
 
白髪のおばあちゃんで、
その柔和な表情が
温泉に入っているかのような
安心感を与えてくれ、
それでいてとても人懐こくて
可愛らしい方だった。
 
 
 
 
初めて会ったはずなのに
すごく懐かしい気持ちになって、
会った瞬間に大好きになっていた。
 
 
 
 
そうしたら、ラチャナが
 
 
 
 
「この人は、
ディディのアマ(お母さん)だよ。」
 
 
 
 
と言うから、びっくりした。
 
 
 
 
その集落にある家の1つは、
ディディの実家だそう。
 
 
 
 
(あのディディのお母さんなんだ…)
 
 
 
 
そう思ったら
湧き上がってくる懐かしさも、
無性に惹かれる感じも、
私が2人に感じるものは
共通していた。
 
 
 
 
どう考えても、
私はこのディディとアマに会うために、
ラメチャップまで来たような気がした。
 
 
 
 
2人を前にしたとき、
私はとても神聖な存在に
会ったような気がして…
 
 
 
 
涙が出そうだった。
 
 
 
 
余計な鎧は
何1つかぶっていなくて、
 
 
魂そのものの状態で
生きている―
 
 
そんな言葉が、頭をよぎった。
 
 
 
 
電気はあっても
ほぼないようなものだから、
日の出、日の入りとともに
寝起きする生活。
 
 
 
 
食べるものは自分で育てたものか、
人からもらったもの。
 
砂糖や塩といった調味料は、
都会から家族や親戚が戻ってくるときに
買ってきてもらう。
 
 
 
 
何より厳しいのは、冬の寒さ。
暖房器具なんてあるはずもなく、
持っている衣服を重ねるだけ…
なんだと思う。
 
暖かいのは太陽が出る
日中の数時間だけで、
あとは私だったら耐えられない
寒さだと思う。
 
 
 
 
でも、それでも、
この土地を離れない。
 
 
 
 
この土地で生きていくと、
生き抜くと決めている―
 
 
 
 
その圧倒的な
グラウンディングの力が…
 
 
 
 
本物のグラウンディングが…
 
 
 
 
私にはないものだから、
まぶしいほどに美しく
同時に畏れ多くもあった。
 
 
 
 
2人に会うために、
2人からしか学べない
この感覚を学ぶために、
私はラメチャップまで行ったのだと
今は確信している。
 
 
 
 
ああいう環境で生きている人からしか
感じ取ることができないものを、
この滞在では感じさせてもらった。
 
 
 
 
 
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「なんだか、
高山植物の話を
聞いているみたい…」
 
 
 
 
 
先日知り合った方に
ひょんなことから
この話をちらっとしたら…
 
こんな感想をもらった。
 
 
 
 
「高山植物」と聞いて、
深く納得している自分がいた。
 
 
 
 
確かに、
ディディやアマをはじめとする
ラメチャップで会った人々は、
人間の中でもっとも
植物に近い存在だと思う。
 
 
 
 
そんなことに半年越しに気づいて、
この体験を言語化してみようと
今日は書いてみました。
 
 
 
 
思い出しただけで涙が溢れてきて
泣きすぎて頭がガンガンするけれど、
書けてよかった笑い泣き笑い泣き
 
 
 
 
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 

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