そんな生活が2週間位続いた頃、やっとなんとなく浮上してきたような表情を取り戻してきたヤツ。それとは反対にまだ私の気持ちは大火傷状態真っ赤にただれてじくじくと絶えず痛みが走っていた。だんだんと元気を取り戻していく旦那を見るにつけ、もしかしたらまたA菜と楽しく話したりしてるせいじゃないかと疑い、詮索し、もう口にしないと約束したにもかかわらず、事あることに旦那を責め、喧嘩を売る。地雷を踏んでお決まりの流れで最後は私から謝り、泣きながらすがりついて寝る。そんな毎日の負のスパイラル。娘から注意されるも酒に酔って倍増した感情は抑えられず、旦那が通常運転ですごせば過ごすほど逆に疑いを深めてしまう。元の元気でおもろい←普段くそつまらん冗談ばっか言うてるけど😅
そんな旦那に戻って欲しいと思っているのに。自分の中でも矛盾が過ぎる。なんでそうなってしまうのか、自分でもわからず昼間1人になると自分を責める。頭でやっちゃいかんとわかっていても、歌番組を見ながら旦那が口ずさむラブソングの歌詞に勝手に感情移入し、A菜への気持ちちゃうかとブチ切れたり、若者言葉?←笑。を使う度、誰の影響やと訝しむ。
あの夜の言葉とは、裏腹に割り切れず、時折襲ってくる。怒り、憎しみの波に飲み込まれ抑え込んでた憤怒が鋭利な言葉となって、容赦なく旦那をぶっ刺した自覚はある。あの時の自分を鏡で見たら、多分、私も人の形をしてなかったんちゃうかなと思う。



そんな時、旦那が10月に行われる社員旅行のしおりを持って帰ってきた。広島島根2泊3日の旅。まだコロナ禍ではなかったから普通に社員旅行はあった。聞いた時まぢか!なんでこのタイミングで?と嫌な予感がしかなかった。
ただ、幼い子供がいるA菜が2泊3日家を空けるのかどうか、厳しいと聞いていた旦那がそれを許すかどうか。
早速A菜にLINEした。

A菜にはあれからLINEはしていなかった。そもそも飲みに行こうなどと、本当に思っていたわけではない。それは向こうも同じやったと思う。


社員旅行が決まったそうですね。参加するの?



短いその1文で私の気持ちは伝わったとはず、既読後
『その後お体は大丈夫でしょうか?社員旅行ですが1泊だけはおいでと社長の奥様に誘っていただいたので、初日は参加する予定です。』
と、丁寧な返事が返ってきた。
『最近〇〇は会社でどうですか?』
に対しては
『あれから、仕事の内容以外で話していないので分かりません。ただ、ご夫婦の事はご夫婦で解決してくださいとだけは伝えさせていただきました。』

確かにスパイからは一緒にいるところは見なくなったと報告は受けていた。でも、たとえ1泊とは言え、幼い子供を家に置いて参加するかな。それも途中で1人だけ帰るやなんて意味ある?
また、心配の虫が動き始めた。
2年に1度の会社の恒例行事だから仕方ないにしろ。このタイミングで24時間行動。考えただけで、不安に潰されそうやった。

もちろんスパイは全員参加する
認知されてる不倫カップルも。日程表を見ながら旅行のための買い物新しい服や靴旅行用のデオドラントをいそいそと用意する旦那にこみ上げる猜疑心。
その頃、私はその不安な気持ちを1人では抱えきれず、旦那がいない時は、常に友達に長電話。同じ話を繰り返しては怒って泣いて。←嫌やったやろなー🙏💦とても1人では過せなくなっていた。


旅行出発の日が近づいたある日ヤツから小遣いを請求された。
その額は、今まで渡したことのないような私にとっては、まあまあな大金。これまでの旅行のときの小遣いの3倍近く、それをサラっと要求してきた。
『なんでそんなにいるん?』反射的にきつい口調で返した。
『お前なぁ、みんな年下や。俺いつも恥ずかしいねん。いつまでも割り勘って言うてられへん。他のやつもみんなこれぐらいの額嫁さんが持たしてる。お前だけやケチって渡さんのは。こんな時やねんから、気持ちよー出せや。』
向こうもひかない
A菜の前でえーカッコしたいん丸わかり。だって今までそんなこと1度も言ったことなかったから。
ここですんなり渡してしまったら、これからも同じように飲み会の度請求されるかもしれない。そう思って断ると当たり前にブチ切れる。←でしょーな。でも、ここはゴネてナンボ。ギリギリの攻防戦が続く。『そんな大金ないと言うと、『こんな時に出せる金がないとか普通にお前の金銭管理に問題がある。推し活にかける金があんのやったら、貯金しとけ!こないだ満期になった定期あったやろ!あの金どないしたんや。もう使ったんか!
もういい!!クレカよこせ。とにかく、金かクレジットカードかどっちかを渡せ。俺が稼いだ金じゃ!!』←ハイ出た。

結局押し問答の末請求された半分の額を渡すことで合意した。


この日を境に、私の金銭管理不備に対しての暴言項目が追加された。