以下の写真を交えながら、時に父や母の思い出を話します。

 

1.塩谷の浜(小樽)

2.ローソク岩(豊浜町)

3.豊浜トンネル事故慰霊碑

4.「積丹ブルー」の美しい海!!

 

メインは最後の、美しい海の写真!です。

JW話題はありません。

 

 

 

 

最近、積丹(シャコタン:北海道あるある難読地名)に毎日のように行ってる。

積丹の語源はアイヌ語、シャク(夏)+コタン(村)からだという。

冬はかなり厳しい場所だが、夏は海鮮豊富な、とても美しい場所だ。

 

1.塩谷の浜(小樽)

まずは5月中旬の小樽・塩谷の夕暮れの浜辺から、

 

反対方向、積丹半島の方向を見る。

夕焼けの中、陸地が途切れる雲のあたりが、積丹の神威岬だろうか。

 

積丹には、ほぼ初めて行くような気がしていたけども、

あれ??

行ってみると、なんか見覚えのある風景。

 

2.ローソク岩(豊浜町)

例えばローソク岩。夕方。(以下写真はすべて、5月下旬から6月上旬にかけて)

 

そういえば、何年か前に「ローソク岩が倒れた」みたいな記事を読んだ記憶が蘇ってきたけど・・・・・あれ?

 

ちゃんとあるじゃん。

 

 

職場の先輩に聞いてみると、

あぁ、ちょっと先が折れて短くなったんだよ、とのこと。

そしてありがちな下ネタも加えて教えてくれた。

 

それはともかく、これ、子どものころに何回か来て、見ている。

思い出すと、日曜日、父と母は家族でドライブに行くのがとても楽しみだったようだ。70年代末だったろうか。

 

そうそう。

父が言っていたことを思い出した。

 

団地に住んでいた時に、団地の住民が日曜日に家族でドライブに行く。それを見送るのが、悔しくて辛くってね~、と。そうそう、ボクも友達を見送った記憶がある。ボクがまだ4歳ぐらいの時だったはずだ。

 

あれから5年も経ってなかったはずだ。父が車を入手して(社用車だったような気もするが)、毎週、家族で温泉に行ったりするようになったのは。

で、何度も積丹に来ていたみたいだ。記憶が蘇ってきた。

 

当時、ローソク岩を見るために、ここの駐車場には常時何台か車が停まっていたような気がする。今でも一応、観光スポット。

 

母もこの岩を見るのが好きで、

なんでこんなふうにできたんだろうね~?

ってつぶやきながら不思議そうに見ていた母の記憶が蘇ってきた。

 

去年亡くなった母のことが思い出されると、結構、切ない気持ちになって泣きたくもあるけど、でも何だか、ささやかな家族団らんの記憶が思い出される土地でもあるので、なんだか心のしんが暖かくなるような気もする。

 

 

小樽塩谷から積丹のこの辺まではハイアロクラスタイト(水冷破砕岩)と言ったっけ、火山の溶岩が海水と接触して激しく破砕された岩相がずうっと続いていて、上の写真のような脆い海食崖が断続的に続いている。なかなかの景勝地だ。

 

しかし、貧弱な断崖は落石事故も招きかねない。

1996年2月10日、豊浜トンネル事故が起きたのもこの近く。

正直、言葉を失う。

 

3.豊浜トンネル事故慰霊碑

(ニュース映像の写真を貼っていたけど、削除しました。)

 

現在、崩落地点に近寄る道はないという。

というのは事故後、豊浜トンネルは隣のトンネルとつなげて新たに長く掘って、崩落現場に近づくための道はなくなっている。

 

しかし古平(フルビラ)側のトンネル出口付近には現在「セタカムイ道路防災祈念広場」があり、そこには慰霊碑がたてられている。

事故現場と慰霊碑との位置関係はこちら

 

 

 

碑の後ろに犠牲者名と年齢が刻まれている。

 

傍には小屋の中に慰霊のための焼香台?もあって、

窓からのぞくと、壁には犠牲者の小さな遺影も。

泣く!

 

 

モニュメント

 

帰宅途中、たまに外食を楽しもうと思ってたんだけど、

ここに立ち寄ってじっくり見てたら、

そんな気分はどこかに吹き飛んじゃった。

 

・・・・・・

 

6月上旬、広場にはハマナスが咲いていた。

 

慰められる。

 

 

そこから見える夕方の海。

 

いや、しめっぽい話になった。

すまん。

あの積丹の、美しい海をご覧に入れたかったんだ。

 

4.「積丹ブルー」の美しい海!!

気持ちを切り替えて、楽しんでいただければ。

 

海の青さは「積丹ブルー」と言われている。

沖合には日本海流の青黒い海。

そして近くの浜は白っぽい玉石のせいで・・・沖縄色??

 

 

海を見ていて、思い出した。

我が家が何度も積丹半島に来た理由を。

この「積丹ブルー」の海の色、母がすっかり気に入ってしまったんだった。

 

 

母の出身は太平洋岸。

海の色、全然違う。

 

この海を見て、母がものすごく感動していた、

その当時の様子、その息遣いを、

ありありと思い出した。

 

 

どこがきれいなの?

ボクは当時、母にそんなことを聞いていた。

母は沖合を指さして「ほら・・・」と説明していたが、ボクにはピンと来ない。

 

少し残念だったろうな、母。

そして、この息子、大丈夫か・・・?

と思っていたかも。

 

来し方を振り返る。

 

 

でも、ま、あれから40年以上たったけどさ、

今ならよくわかるよ、母さん。

母さんが感動して、何度も来たがったその気持ちも。

 

 

天気の良い日は、特に海の色が美しい。

 

 

美しい海が広がる夏の積丹半島。

シャク(夏)コタン(村)と呼ばれた場所。

おいしいウニやアワビなどが取れる場所。

 

悲しい事故もあったとこだけど、

ボクには大事な思い出もある場所。

 

可能なら、皆さんにも是非、この美しい海を見てもらいたい。

涼しい夏の海鮮豊富な「積丹ブルー」のこの海を。

 

(記事の終わり)