エホバの証人の伝道者数(平均数と最高数)1960年から2020年までの61年間の推移を示すグラフを作りました。

 

(お正月休みにデータ打ち込んでました。 あ~あ、とんだ正月休みになってしまったよぉ)。

 

エホバの証人信者(伝道者)数の推移には、どんな傾向・特徴が読み取れるでしょうか?

 

JWの現代史に、伝道者数の推移から、時代区分を設けることができますか?

 

 

(以下、約5千字です。お時間の許される方だけ、お読みください。 実際、下の解説は不要で、上のグラフをじっと見てるだけで、十分だと思いますヨ。・・・・・・だって、見えてくるでしょう??? JWの現代史が。)

 

・グラフの青線が平均伝道者数赤線が最高伝道者数です。

 

グラフの傾き(増加率の大小)を見ますと、赤線の方が青線よりも傾向がはっきり見て取れそうです。

 

グラフの屈曲点がいくつか見て取れますが、主なものには、年代とその時の最高伝道者数(一部、平均伝道者数も)を書き入れました。

 

エホバの証人の現代史に大きな影響を与えたと思われる出来事を枠線で囲んで書き込みました。

 

グラフの傾きの変化を基に、1960年以降のエホバの証人を6つの時代に分け、それも(ミカン色の矢印で)書入れました

 

 

時代区分は、以下のとおりです。

 

①:1967年以前(ビートルズ万歳の時代!?)

②:1967年-1982年(1975年予言~激動の時代)

③:1982年-1998年(終末論全盛~黄金時代)

④:1998年-2014年(IT新世紀と経済発展~途上国JW増大の時代)

⑤:2014年-2020年(コンティ裁判の影響~組織に大打撃)

⑥:2020年以降(ウィズ・コロナの時代~?)

 

さて、グラフをじっくり見ていると、あれこれ見えてきて、調べたくなってきますが、以下、簡単に仮説も含んだ(つまり正しくないかもしれない)試論・私論(まあ、一種の作業仮説)を書いておきます。ご参考までに。

 

 

まず、①:1967年以前の時代ですが、リベラルが強いアメリカの時代と思いますが、「スタンドバイミー」、「ロコモーション」、ビートルズやローリングストーンズ、PP&Mなんか、ボクが生まれる前の話はさっぱりわからないし、このころ活動を始めたボブ・ディランが2016年ノーベル文学賞受賞とか言われても、やっぱりわけわからないので、ここは省略。

 

 

次に、②:1967年~1982年ですが、これは1975年予言で特徴づけられる時代です。

この時代は1966年頃からのFフランズ1975年信仰に始まり、1981/12/31のRフランズの排斥で終わった(フランズ2の時代?)と言えましょう。

実はここも1973年以前と1974年以降の二つに分けられるんですが、それはたぶん以降のブログで示せるかとは思います。1973年以前にもFフランズの発言につまづいた良識的なクリスチャンが、一定数、静かに組織を去って行ったようです。

 

 

そして、③:1982年~1998年JW黄金期とでも言えそうな時期です。米国では共和党レーガン政権(1981年1月20日 - 1989年1月20日)、共和党パパ・ブッシュ政権が続き(1989年1月20日 - 1993年1月20日)、保守派巻き返しの時代らしいです。

この時代は、先進国における経済発展・工業化の進展・環境汚染・米ソ冷戦の激化・世紀末などもあり、ハルマゲドン信仰が受け入れられやすかった時代だったのでしょう。JWにおいても、統治体の良心とも言える(?)Rフランズが排斥され、その後「終わりの日」「ハルマゲドン」を前面に出した世界宣教が一層の活発化を示します。

また、第二次大戦後に生まれたベビーブーマーの子育て時代にもあたっており、日本においても右肩上がりの経済の下、核家族化の進展に伴い、社会から孤立化した母親たちが数多く入信した時代でした。

結果、信者数は82年から98年までのたった16年間で伝道者(信者)数は、2,477,608人から5,888,650人へと340万人以上増え、組織規模が約2.4倍になる大増大を示しました。

 

しかし、その時代の末期、世紀末の時代1995年11月に「世代」の解釈の変更によって「終わりは遠くへ引き伸ばされ」、ひいては世間における(日本ではオウム真理教とかありましたが)種々の宗教団体の終末論的悲劇的事件も続き、JWの高成長の時代は終わりを迎えた一方で、世間は終わりも迎えず、明るく21世紀を迎えていたように記憶しています。

 

 

④:1998年-2014年は、IT新世紀と経済発展の時代です。特に21世紀が始り、終末論などももう流行らなくなる時代背景の下、インターネットが広く普及するようになり、一般人でもJW組織の恥部や間違いに関する情報に簡単にアクセスできるようになりました。先進国では新規信者数が減少しはじめ、組織衰退の兆しが表れてきます(たぶんね。全部ちゃんと確認してないんだわ、ごめんね)。

 

日本でも経済の低成長・停滞が続く「失われた20年」に突入し、自由主義経済の爛熟した小康社会の下で、いつしか貧富の格差拡大が静かに進み、そんな中で人々は、社会の大変革よりもプチ・リッチ、「ハルマゲドン後の永遠の命」よりも「今あるささやかな幸福」を望む時代となりました。

 

女子大生が結婚相手に望む条件も、以前の3Kきつい・汚い・危険の訳ないだろ、ふざけんな! 高学歴・高収入・高身長)から、3T(低リスク・低依存・低姿勢)へと変わったと言います。

 

そんな低リスクを求める時代に、寝言を言っているかのようなJWの終末教理「ハルマゲドンが近い!」とか、”ハイリスク・ハイリターン万歳!”的な思想は社会から歓迎されるわけもなく、それとともにJWの事実上の宣教標的になっていた「子育てに孤立する専業主婦」は日本から立ち消え、代わって既婚・未婚に関わらずIT化された働く女性たちが大量に立ち現われるとともに昼間の家々は空になり、「家から家の宣教」は「無意味な散歩 or ドライブ」の時間と化し、そして非正規で働く低収入な男どもはと言えば、いつしか家庭を持つ夢も淡く立ち消え、毎晩毎晩、YouTubeを見ながらうまくもないコンビニの弁当をえせビールなどで流し込み、日本はさらに一層の少子化に向かうのでした。

ああ、哀しいなあぁ。。。

 

(ほっといてくれ!!)

 

そんな先進国でのJWが衰退衰退する時代でも、JW組織を支えてきたのは中南米とアフリカにおけるJWの増加です。

 

なお、この時代のグラフを少し詳しく見ると、2006年を屈曲点前半は低成長(グラフがゆるい傾き)、後半は比較的高成長(グラフがちょっと急な傾き)となっています。

 

たぶん(つまりちゃんと検証してないんだけど)、前半は中南米での増大がJWの増加を支え後半ではそれにアフリカでの増大が加わり一層の拡大を示した、ってことなんだと思います。

 

アフリカでのJW増加の原因については、だいぶ以前のブログでも述べたと思いますが、これにはWTO加盟(2001.12.11)と北京オリンピック(2008.8.8)をともなった中国経済の発展が深く関係していると思います。

 

つまり、中国経済の発展 → 国際的な原材料価格の高騰 → アフリカにおけるJWの増加、という論理です。

 

 

はあ?

 

風が吹けば桶屋が儲かるのか??

 

 

いやいや、私はアフリカ(サブサハラ地域)でのJWの実情を全く目にしていないので、書面・公的報告・経済統計等からの推測になり(それゆえ正しくないかもしれないですが)、こんな因果関係だと思います。

 

中国経済の発展 → 国際原材料価格の高騰 → アフリカ国内の経済発展 → アフリカでの農村部から都市部への人口移動 → 都市部での貧困層・孤独層の増加 → JWの宣教効率の向上 → JW信者の増加、ということが起きたのではないでしょうかね。

 

この説を実証するためにアフリカに飛び、現地数カ国のJWに交わりつつ調査をすれば、論文の一本でも書けるアイデアだと思うんですけど、どうですかね。

 

 

ダメ?

 

ダメでも誰か行って、見聞きして報告して!

 

 

それはともかく、この時代の末期、2012年の6月頃から今後のJW組織に多大な影響を与えることになる「コンティ裁判」の報道がなされるようになります。児童性的虐待でJW組織が敗訴した裁判です。

 

 

日本において“アメブロ会衆”が出来始めたのも、この時期ですかね。

あのころ、ずいぶん話題になりました。

 

結果全世界でのJWは、2014年に8,201,545人の伝道者最高数を記録した後に、成長のスピードは更に低下して次の時代に入ります。

 

 

⑤:2014年-2020年はコンティ裁判の影響が多大に残る時代の到来です。

この時代は、たぶん(つまりちゃんと全部は検証していないんだけど)、先進国は停滞~減少を示すようになり、中南米の増加にも陰りが見えてきた時代です。

 

ボクがアメブロで活動を始めたのもこの時代でしたが、そう、統計グラフにもいろいろなところで、その打撃が見えましたよね。

 

KH販売キャンペーン”なんて名付けましたけど、KHを幾つもの会衆で集中利用して、かつ一会衆当たりの伝道者を少しずつ増やして会衆を減らすことにより、巡回監督の数(とその人件費)も抑えて、使わないKHを増やして、それを売却して、代金は全部支部→本部のお金にして裁判費用を捻出してるとか、言われなくたってわかっちゃうもんね。

 

支部の閉鎖&ベテラー大解雇、人件費削減、も起きてましたね。

 

ブルックリンの本部建物も売っぱらっちゃって、お金にしたもんね。

 

オーストラリアの児童性的虐待裁判中の証言映像だったっけ、それも出回っちゃうし。見て、げっそりしましたよ。

 

日本でも、たもさんとか、いしいさやさんの内部曝露系のマンガも出ちゃうし。

これらは、英語・スペイン語なんかに翻訳されるべきだね。

中国語に翻訳されれば、日本漫画大好きで日本に憧憬を抱いている若者たちが読んでくれるかも。

 

いつだったか、排斥されていながら中国の某都市で記念式に出席後、近くにいた若くて賢そうなネーちゃんたち(当然中国人)が、話をしているのを小耳に挟んだ。

 

「あなた、どこで学んだの?」

 

「アメリカに留学してる時に。あなたは?」

 

「日本に留学してる時。」

 

・・・・・・

 

 

そう。中国からの海外留学生はいいカモになるんです。

それを防ごう、たもさん宜しく!

”専門家”の解説も数ページ入れて、

いしいさやさんも宜しく!

 

しかしまあ、2020年2月9日放送のハートネットTV(NHK Eテレ)『“神様の子”と呼ばれて~宗教2世 迷いながら生きる~』は、(賛否両論あるのでしょうが)、この時代の一つの到達点だと思います。

 

”アメブロ会衆”が「カルト宗教2世」の「毒吐きする場所」から、「宗教的虐待被害者のカルト宗教2世」が「社会における家庭内での宗教的虐待を阻止するために、「情報交換・連携・活動する場所」へと変化しつつあるんじゃないかな。

そんな気がするけど、どうかなあ?

まあ、毒吐きすることも続けながらね。

 

 

まあ、こういう時代がしばらく続くかと思っていたんですが・・・・・・

 

 

2020年3月より新型ウイルスによる世界的パンデミックが(中国・武漢から)広がり、次の新時代に突入なんですかね?

 

しかし振り返ってみると、JW組織は、中国の経済発展により中南米・アフリカ人JWが増加することでこの④の1998年からの時期を乗り切り中国発のパンデミックによりこの拡大の時代⑤を2020年に終えたということで、どちらにしろ中国が深くかかわる時代でしたね。

 

そういえば、米中貿易戦争も2018年に開始でしたね。7月の段階ではまだあんまり注意が払われてなかったような気がしますが、10月4日の国慶節中にマイク・ペンス副大統領がハドソン研究所で中国を強く批判する講演を行った、次の日だったかのテレ東のモーサテで「米中貿易戦争がまさに始まった」みたいな話をしていた記憶がありますヨ。

 

 

そして・・・・・・

 

 

⑥:2020年から、新型ウイルス・パンデミックの時代です。

 

ボクは既に現役ではなく退役信者なのでよくわかりませんが、変化はいろいろあるようで、3月からZOOM集会になったとか、開拓者がクビになりにくくなったとか、月に1時間の宣教をしてなくても「伝道しました!」と言えば伝道者として数えられるようになったとか、ヒマになってネットサーフィンしてたら”アメブロ会衆”とかの「真実の響き」のある情報に接して覚醒したとか、そんな時代になってきましたね。

 

統治体からの諸会衆への手紙も原文(英語)でほぼリアルタイムに見れて、

 

avoidjw.org で検索すれば、出てくるはずなんですが、あれ、今アクセスしたら繋がらないなあ。。。

 

まあ、家でチューハイ飲みながら、グーグル翻訳でほぼ正確に読めるらくちんな時代になっちゃってますが、2020年の平均伝道者数は昨年比で当然、減少しましたが、まあ、それは仕方ないとしても、今後どうなるんでしょうかね。


 

以上、ざっとそれぞれの時代の説明を(仮説を交えながら)書いたんですが、

ああ、思ったよりだいぶ時間かりました。

疲れた。

 

ここまでお読み頂き(or お目通し頂き)、ありがとうございました。

 

(まとめ-JW現代史区分?)

①:1967年以前(ビートルズ万歳!の時代?)

②:1967年-1982年(1975年予言~激動の”フランズ2”の時代、増えたり減ったり!

③:1982年-1998年(終末論全盛~黄金時代、大増加!

④:1998年-2014年(IT新世紀と途上国の経済発展~途上国JW増加の時代

⑤:2014年-2020年(コンティ裁判の影響~組織に大打撃の時代

⑥:2020年以降(ウィズコロナの時代~?

 

疲れた頭に浮かぶ曲は・・・・・

 

♫ It's been a hard day's night, I should be sleeping like a log. ♫

 

でも、ビートルズによればつらい日の夜は家に帰ると君がいて、いろんなことしてくれてるのを見て、気持ちよくなるんだってさ。

 

は~???

 

世界には、それが普通な時代があったんですかねぇ。

 

あぁあ。

 

 

一応、昔の関係記事(↓)。

世界全体の伝道者数と記念式出席者の推移を始めて書いたのは、もう4年半以上前なんですね。

つまんないし、かなり読みずらいです。(→今でも変わらず読みにくいとか、言わないでねぇ!)。ごめんなさい。

(記事の終わり)