真面目に、県内の教習所全てに電話しまくった。どこもかしこも断られるなか、一軒だけ、「片足で支えられたら大丈夫ですが…」とあまり乗り気とは思えない返事をされた教習所があり、私は藁をも掴む想いで一度見に行くことにした。


教習所は広くて、県内で1番教習生が多いだけあって人が多かった。受付で自動二輪を見たい旨を伝えると、これまた優しいおじ様教官が出てきてくれた。二輪のガレージまでは遠くて、2人で歩いていると、教官が私の方を振り返り、


「ふーさんくらいの身長の教官が前にいてね、大型二輪の教習もしてましたよ」


と言ってくれた。その時点で嬉しかった。


続いてcb400sfと何度目かの再会。

教官に脚付チェックをしてもらう。なんと、あんこ抜きをしてある教習車があり、片足べったりつくではないか。

その後、引き起こしと足の入れ替え。小型で慣れているから難なくできる。


すると、もう1人教官が様子を見にきた。どうやら教習所の偉い人らしい。


その教官が私の様子を見て一言


「全然乗れるねー」


これだけ支えられていれば大丈夫だろうと教官2人が話し合い、無事その場で入校が決まった。


嬉しくて泣きそうな私。


そのうち偉い方の共感が、


「うちは脚付きで断ったことないよー。こんだけついてたら乗れるよ」


その後、他の教習所での対応を愚痴ると、教官達はひどいなーと言ってくれ、入校書類を渡してくれた。


こうして、無事二輪の教習所が決まった。



さいしょからここの教習所通っとけば早かったんじゃね?