おばあちゃんの命日。
小さい頃は、
働くお母さんに変わって
幼い私と兄の面倒を
たくさん見てくれた
おばあちゃん。
保育園、
おばあちゃんと
一緒に行ったりしてたな。

悪い事して、
お母さんから怒られる時
叩きなさんな
が口癖のおばあちゃん。
そう言えば、
叩かれた記憶全然ないもんね。
 
基本、
誰にでも優しくて、
人の事1番に考えてくれて、
お人好し過ぎる、
おばあちゃん。

心臓が悪くなって一時入院してて、
少し回復して退院したかなと
思っていたら、
今度は転けてしまい骨折して入院。
その時、
前回は心臓の手術
出来そうになかったけど、
今回なら出来ると言われたそう。
手術しないと
いつ亡くなっても
おかしくないと言われてたみたい。
でも、
手術にはリスクがある。
成功しても、
寝たっきりになるかもしれないと...
みんなは、
手術を受けてもらって
少しでも長生きして欲しいって
思っていたんだけど
おばあちゃんは、
お母さんに泣きながら
手術は受けたくない
と言ったらしい。

おばあちゃん、
出掛けるの大好きだったもんね。
寝たっきりになって、
動けなくなるのも、
家族に介護されるのも、
もしかしたら
嫌だったのかな。

心臓の手術を受けない
という事が決まると
実家の近くの病院へ転院。
そこでリハビリして
大人用の歩行器で
動けるようになってたみたい。

退院してからは、
デイサービスに行くのが
楽しみだったみたい。

この時までは、
おばあちゃんの家まで
歩いて行ける距離に
住んでいたし、
実家には
パート帰りやら、
買い物行くついでに
ちょくちょく
行ってたんだけど、
実家から目と鼻の先にある
おばあちゃんの家には
全然行けてなくて、
亡くなってしまって、
もっと、たくさん会いに行けば良かった
とか
もっと、たくさんお話すれば良かった
とか
たくさん②後悔した。
どこかで、
元気に退院してきたし、
もっと長生きしてくれる
って思ってたんだろうな。

亡くなった後に
聞いて
泣いてしまった話がある。
ちょうど、
母の日のプレゼントで
お母さん達が
おばあちゃんに
プレゼントした服があったそう。
その服を着て
明日デイサービスに行く
と嬉しそうに亡くなる前日
言ってたらしく、
朝お母さんがいつもの様に
おばあちゃんの家へ
様子を見に行くと
おばあちゃんは
倒れて亡くなっていたみたい。
私は、
プレゼントされた服
おばあちゃん
着るの楽しみにしてたのに
着れなくて残念だったろうなって
思うと
涙ばっかり出てた。

だから、棺の中には
その服も一緒に入れて
天国で着てね
と母達が持たせてた。

おばあちゃん、
今頃お空で何してるかな?
やっと会えたおじいちゃんと
仲良く暮らせてるかな?
私が産まれる前に
おじいちゃんが亡くなったらしく、
おばあちゃんは、
30年ぐらい独り身だったしね。
楽しく過ごせていたらいいな。

これからも、
みんなのこと
見守っていてね。