恋愛と結婚の倫理の違いを進化ゲーム理論で考える | 生命とは焔ーひーのたまゆらに揺れる糸仄かに霞む閨ーねやーの通い路

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和歌や詩の創作、小説の構想、性格学や進化ゲーム理論などの研究を掲載。

実力ある大御所芸能人や政治家が結婚後の浮気でスキャンダルとなり火だるまになっているように、結婚後の浮気の代償となる制裁は昨今より強まっている。

そこにはきっと男女の最も強いコミットメントである結婚を軽視し、結婚以前の恋愛に於ける選別の自由が婚姻後も許されると思った甘えがあったのではないかとしか言いようがない。

 

恋愛というのは極論、結婚相手を探す男女の鞘当てと言って差し支えない。

初恋の相手が結婚相手というのは恋愛から結婚に至るある種の理想型であろうが、「初恋はうまくいかないほうが人生はうまくいく」という格言があるぐらいで、幼少期にその人にとってベストなパートナーが結婚適齢期にその人にとってベストなパートナーとは限らない。

たいていの場合は違う道を進み、初恋の女性がベストな結婚相手とは言い難いというケースが人生の悲しさである。

で、無論節度は必要だが、恋愛というのは自分にとってその時ベストなパートナーとおつきあいするのみで、価値観が多様化したとはいえ、婚姻して社会的な認知を得て出産し子供を育てる事が主な目的である結婚とは根本的に異なり、婚姻相手と結ばれるまでの男と女の愛のレッスンの期間であると同時に、婚姻相手を探す機会だ。

だから結婚前の恋愛はつきあったり別れたりといったことに関しては比較的世界的に寛容である。

一方、恋愛と違って婚姻に於いては安易な結婚や離婚の繰り返しはバツイチ、バツ2といった具合に、婚姻関係を維持する能力がない人間だというレッテルがどうしても貼られてしまうし、恋愛中にはちょっと気持ちがふらついたとか、気の迷い程度で許される交際中の他の異性との恋愛交渉についても、近頃の浮気スキャンダルなどを御覧の通り厳しい制裁が待っている。

結婚というのはあらゆる面での保護を受ける進化学的に安定した戦略(Evolutionarily Stable Strategy,略してESS)である反面、夫婦の掟を破れば厳しい制裁が待っているのが世の現実なのだ。

 

ゆえに、結婚というのは非常に覚悟が必要なのであるが、それが僕自身がその一人であるように、少子高齢化の一因となっている点は否めず、国家規模で結婚奨励とまでいかなくとも、結婚の長所や素晴らしさについてもうちょっとプロパガンダする必要はあろうかとは思う・・・。

 

僕自身は44歳になり、子供を育てられる年齢としても40代が最後のチャンスだと思っているので、いい恋愛をして素晴らしい経験のなかで自分を磨き、自分にとって最高のパートナーと一緒になって、子供を授かり、浮気をせずに愛する妻と一生添い遂げたいと思っています。