1987年に公開された「マルサの女」について書いて行こうと思います。


伊丹十三さんが監督したこの映画によって「マルサ」という言葉が一般的になったと思います。

テーマは国税局た脱税者の闘い。


税務調査官だった板倉亮子が、国税局査察官に抜擢されたことから、脱税者である権藤との闘いが始まります。


税務所員、暴力団、特殊関係人、パチンコ屋の経営者、その税理士、などの多彩な人物が登場し、それぞれの役割を演じ切っているのは、それを引き出した監督の力量だと思います。


権藤が言う


金貯めようと思ったらね。使わないことだよ。

あんたは葬式があれば1万、結婚式があれば2万と出すでしょ。そんなもの出してたら金は残らない。

100万あったって、使えば残らない。10万しかなくても使わなければ、丸々10万残るんだからね。

というのは、今でも心に残っています。けど、金はたまっていません。