季節はずれのことで申し訳ないのですが、

降る雪や 明治は遠くなりにけり

という句があります。


中村草田男さんが詠んだ歌です。


中村さんが昭和6年に、20年ぶりに訪れます。自分がその学校にいた頃を懐かしんで、その姿を思い描いていると、校舎から小学生が走り出してきます。

金ボタンに黒外套。草田男氏は自分の小学生時代は着物に袴だったことと比べて、この句を詠んだようです。


最近、昭和が遠くなったことを感じています。


プリンセス・プリンセスの「ダイヤモンド」。

これは、平成(1989年)になってからの曲ですが、

針がおりる瞬間の 胸の鼓動焼きつけろ

とレコードのことが歌われていて、

また、

ブラウン管じゃわからない景色が見たい

とも歌われています。


平成初めでも、これほど今と違って来ているのですから、昭和は

と思ってしまいます。