毎日、バスに乗って通っています。

それとは関係ないような、あるような話です。


中島みゆきさんの「化粧」という歌。

化粧なんてどうでもいいと思っていた女性が、男性の所へ自分が出した手紙を取りに行きます。


通い慣れた道を走ってから、バスに乗ります。


流れるな涙 心で止まれ

流れるな涙 バスが出るまで


とバスが出るまでは涙を流さないという意地を見せようとします。


同じように、バスが出るまでは涙を見せまいとする女性が登場するのが、

谷村新司さんと小川知子さんが歌った「忘れていいの」。


こちらは、ちょっと年配と思われる男女のお話。


楽しい日々の中に訪れた別れ。

予感がありつつも、不意にやって来ます。


笑って見送る 私は平気よ

貴方を乗せた このバスが

見えなくなるまでは

笑っている


「見えなくなるまでは 笑っている」

という表現で、見えなくなった後を想像させています。


後の歌詞に


涙あふれても 逃げない

バスが出るまで


と、やはり意地を通しているように思えます。


この二つの歌のシチュエーションは違いますが、女性が涙をこらえてバスを見送る情景が歌われています。