「ギザ十」という言葉がある。


鶴瓶師匠のお蔭で、「ギザ十」という言葉を知った。


「ギザ十」とは、十円玉の中で硬貨の縁にギザギザがあるものを言う。


昭和26年から昭和33年にかけて製造された10円玉である。


この10円玉は、数の上では圧倒的に少ない。

小銭を容れる財布の中で小さくなっている。大きな顔ができない。かわいそうだ。

そんなことを師匠がラジオで言っていた。


聞いた当時は、「ギザ十」なんて言葉があるとはおもわなかった。

鶴瓶師匠の作った造語ぐらいにしか考えなかった。

正直にいうと、鶴瓶師匠とさえ思わなかった。

つるべであった。