前回に続いてホテルオークラです。

ホテルオークラの敷地内に大倉集古館があります。




司馬遼太郎さんは『街道を往く』の中でこう書いています。
「右手のアメリカ大使館の白い塀に対し、左手は清朝建築によくみられるような黄土色の堅牢な塀で、好対照をなしている。
明治時代、ここに豪商大倉喜八郎が屋敷をかまえた。この長い塀は、おそらく大正時代、かれの中国趣味によって築かれたものではないかと想像した。その塀にそって坂をのぼりきると「大倉集古館」がある。」

司馬遼太郎さんが書いた部分の写真を撮るのはなかなか難しい。

とにかく、アメリカ大使館前はものものしい。警察官が随所にいる。さすが大国の大使館である。

真面目な警察官の方にはホテルオークラを撮影して喜ぶという感覚はないであろう。ということになれば警察官に不審人物と思われてまで写真を撮ることはない。

 司馬さんが歩いた頃はアメリカ大使館もこれほどの警備はしてなかったのではなかろうか。もっとも、司馬さんは有名人であるから、不審人物にはならないけれど。

いずれにせよ警備の人の邪魔にならないように歩く。

本来は旅先では写真なんかを撮る前にしっかりと対照物を見なければならない。
写真を撮ることばかり考えていた自分を、ちょっぴり反省した。

しかし、やっぱり写真を撮りたかったな~。