中学1年生の5月、突然不登校になったイチカ。

そこから2年以上たち、私の心境もずいぶんと変わりました。

そして振り返ってふと気づいたこと。

それは、不登校になってからの心境の変化は

悲観のプロセス通りだったのでは、ということ。

 

悲観のプロセスを不登校に当てはめてみると。

 

  • 否認・・・わが子の不登校受け入れられない。晴天の霹靂。
  • 怒り・・・「どうしてうちの子が」と怒りを覚え、周囲(学校、学校に行けてるよその子)に攻撃的になる。
  • 取引・・・不登校をなんとかしようとして、何かにすがろうとする(塾、病院、習い事)。
  • 抑うつ・・・なにをどうしても解決に至らず、落ち込む。虚しさを感じる。もうどうしようもないと嘆く。
  • 受容・・・不登校を受け入れ、心に安らぎを得る。いつの間にか不登校が我が家でデフォルトになっている。なんなら家のことやっといてーぐらいになる。

 

この経過をきれいにたどったなーーーというのが今の心境です。

2年かかりましたが、ようやく、受容のところにたどり着きました。

 

結局のところ、

解決方法というのは、どの問題でもそうだと思うけど、時間なのだと再認識しました。

だけど、ただ時間がたてばいいというものではなく、

上記のようなプロセスをたどることで、

親も子も考え方や行動が、少しずつ変化していきます。

変化するのには時間がかかるといったほうがいいかもしれません。

いろんなことをいい意味であきらめて、その先に見えるものがある、そんな感じです。

 

不登校になりたてのころは、

不登校に関するブログとかを読んでも、いまいち理解することができなかった。

けれど、今、この状態であれば、

あーーーわかるわーー。うちもそうだったなー

ってなってるんです。自分でもびっくり。

 

正直、最初の1年から1年半ぐらいまでは

もがいてましたね。

ワンチャン、学校に行けるようになるんじゃね?って気持ちもどこかにあったのだと思います。

なにかきっかけがあれば、、と思っていたんです。

 

だけど、だんだんとあきらめがついてきて。

親があきらめるまでの期間、

子どもにとってはエネルギーを貯める期間だったんだと思う。

 

なんだか

親があきらめて受け入れた瞬間と、子どものエネルギーが貯まった瞬間が

ぴったり合っていたような気がします。

 

そこからは、ほんとに親子関係もよくなって

家の中も明るくなったような気がします。そうなると気持ちがすごく楽。

 

中1からずっと週に一回自宅に来てくれているスクールカウンセラーの先生がいて、

本当にうちの子を支えてくださった方なんですが。

 

不登校になりたての時に

「お母さん、不登校になっても、子どもは成長します」

と言われたのがずっと心に残っていたんですね。

ほんまかー?という気持ちだったんです。

 

だけど、2年以上たった今、

イチカは別人のように成長しています。

 

勉強うんぬんではなく心がね。

約2年間、鬼のように自己分析

をし続けた彼女が得たものは

今後の人生でつまづいた時に、絶対に役に立つ。

困難に立ち向かうスキルというんでしょうか。。

挫折を知った子は、強いからね。

 

 

ということで長々と書いてきましたが、

今現在、お子さんが不登校になって

戸惑っている親御さんへ

大丈夫ですよ!

と伝えたくて振り返ってみました。

 

不登校になったことによって

実は私は多くのものを得たんだと思います。

それは、私は子供からのギフトだと思っています。苦しみの贈り物 笑

最初はそんなこと思えなかったけれど、

あきらかに自分にとってプラスな出来事だったんです。

自分の生き方さえも、楽になったので。

 

最初は通勤時に登下校している娘と同級生の子たちを見ては、

車の中で泣いてました。

学校に呼び出されて行ったら、大きな垂れ幕に「○○さん、陸上大会優勝おめでとう!」

なんて書いてあるのを見て、燃やしてやろうかと思いました。

職場で「受験が」「英検が」って話しているのを聞くだけで涙がでました。

学校の先生に「二度と連絡してくんな!」と言ったこともありました。

今も、スーパーで娘の同級生がいたら、逃げ出してしまいます 笑

だって会いたくないもん。

 

それはそれでいいと思っています。

自分の気持ちに正直になればいいんですからね。

 

少しでもだれかに届きますように。