加藤遼子のキオクの追跡 | momo irone

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「キオクのカケラ」に参加して下さっている、
加藤遼子さんのキオクの追跡(歴史)を少しだけご紹介します。
トークショーで使った画像を使わせて頂きます。
加藤さんのお話を聞いて、私の言葉でみなさんに伝えれる事があればと思います。
少し違う表現になってたらすいません。


↑2004年、学生の頃の作品です。学生で良く描きがちですよねと話して下さりました。
確かに描きたくなる
題材ですよね風神雷神って


utopia 2004
ここからは加藤さんの思想が作品に込められてきます。
学生の時、GEISAIで発表した作品。
性について不のイメージとかが煙突になったとか。
何か女子高生ならではの不安定さみたいなのが
絵に込められている感じがします。


水銀アイスキャンディー(detail)2005
この辺から環境問題を取り入れた絵になってきます。
新聞などから情報を集めて絵に込めたのだそうです。


にうつひめGEISAI10 2007
ここでも水銀とか環境問題が。この辺からシロクマさんが出てきます。


NANUK OMAT 2007
女の子とシロクマさん。
加藤さんを知る人ならこの組み合わせを思い出す方が多いかも。



GEISAI11 カカメ割り 2008
鏡をモチーフに描かれた作品。カカメとは鏡の事です。
加藤さんの作品で私が一番印象に残っている作品です。
アートフェアで拝見しました。一度見たら忘れられない。そんな印象がありました。



鏡に直接描かれた作品達。



2008~2009年
黒い肌の女の子が登場します。
人間ぽさをなくしたかったとか。
本来人の赤みがある部分、頬、膝、肘がより青く冷えた印象に。
普通は肌を黒くしようと思いつかないです。単純にすごいなぁと私は思いました。
お団子の女の子も、髪型で性格が決まってしまうのが嫌だったみたいです。

ここから加藤さんは結婚、出産でお休み期間になりました。
結婚を機に関東から関西へ。
2011年 男の子出産。そして3.11。

画家として続ける難しさ感じていた時期、
加藤さんの創作意欲を持続させてくれたのが、美術集団「画賊」です。


張り子は一から全て手作りです。


ウソの民芸品という一風変わった作品がいっぱいです!
ただただ手を動かすという作業は、心の支えにもなったんじゃないでしょうか。


そうして今回の「キオクのカケラ」が画家としての復帰展となります。

絵を描きたいと思っていた時にお誘い出来て本当に光栄でした。
私が活動始めた時は、加藤さんの作品を見ない日はないといった画家さんです。


「ripe planet」和紙にアクリル


「broken eye」和紙にアクリル

結婚して子供が出来て、悲しい事件や大きな問題をテーマに描くことが難しくなりました。
と言っておられました。
私はこのキオクのカケラの作品を見て、
壊したり、鍵で開ける何かは、いままでのキオクだったり、
これからのキオクになる未来を感じました。


「キオクのカケラ」 加藤遼子

私たちは 星の記憶の欠片だと思う。

いつだったか 寄せて集まっては砕け散り

また会う日まで  闇の彼方で君になるかも。


「キ オ ク の カ ケ ラ」
 2014年12月7日~12月23日  @展現舎
※月曜は休みでしたが、22日はご好評によりオープンしております。

住所 / 大阪府大阪市西区江戸堀1-23-19 グランビルド江戸堀403号室

電話 / 080-1482-7632

営業時間 / 12:00~19:00 月曜休館

メールアドレス / tengensya@gol.com