見てろよ。すべては、これからだ。
転落はささいなきっかけで起きた。全財産、3円のホームレス。
はじき出された社会の隅から始まる、究極の勝負!
全財産は、3円。私はささいなきっかけで大手証券会社勤務からホームレスに転落した。寒さと飢えと人々からの侮蔑。段ボールハウスの設置場所を求め、極貧の日々の中で辿りついた公園で出会った占い師と美形のホームレスが、私に「新興宗教創設計画」を閃かせた。はじき出された社会の隅からの逆襲が始まる!
荻原浩著
『砂の王国』上下
これすごい面白かったです
エリート証券マンだった主人公が
ホームレスになった所から物語がスタート。
住む場所、食べる物を探して
さ迷う姿は悲惨そのもの……
(これはかなりハードな社会派の
ドラマなのかな🤔)
と、思わせといての~
テンポの良いとっても読みやすい
小説でした~
所々、アハアハアハと笑っちゃうような
箇所があったり
色々な人間ドラマがあったりで
あっという間に読んでしまいました🙆
土台は新興宗教のお話で
最初は「胡散臭い」と思いながらも、
巧みな話術に操られ
“うまくいかない自分の人生”を指摘され
なんとかしたいと思い入会する人々。
どんどん信者が増えていき
安泰かと思われた。
しかし組織が大きくなっていくに従って
起こる色々な軋轢。内部分裂。
そして思ってもみなかった結末へ………。
これは「復讐」のドラマである。
過去の自分
現在の自分
格差だらけの社会
冷たい世の中
トラウマ
親
お金
などなど………。
辛い現実に抗って奮起するのは
とても良いこと……ですけどね。
主役三人の過去を徐々に明かしながら
最後へのもって行き方が凄い
私、本を買ってからわかったんですが、
この小説の作者荻原浩先生は
渡辺謙主演の映画『明日の記憶』の
原作者であられました。
私この映画観てめっちゃ泣きました
(原作は未読です)
萩原浩先生の他の作品も
読んでみたいな~🤗
(そして積ん読が増えていく……)
お約束の妄想タイム
「読書のお供はやっぱりコーヒーだな」
「あっ❗私にも一杯くださ~い」
「しょうがないな、一杯だけだぞ」
「ありがとうございま~す」
「チョコパイもつけちゃる
(モライモノダケド)」
「きゃっ」
(画像はお借りしました)