ボクは、ある出会い系サイトに設置されている
多人数で話せるミックスチャットルームに入り浸るようになった。
ゲイとしてそこにいて、ゲイとして話が出来る。
そこでチャットしている時だけは
重い鎧を脱いで自由になれたんだ。
チャットルームにやってくる人の中には
ボクのプロフィールを聞いただけで
口説いてくる軽い人も少なくなかった。
そんな人にホイホイついていくほど
ボクはバカじゃない。
でも、言い寄られてくること自体は
まんざらじゃなかった。
今まで体験したことのないオトコからの誘いの文句。
自分がオトコから恋愛対象とされている事実に
悦に入らずにはいられなかった。
例え顔写真の画像を送ってきた相手が
熊のような男であったとしても。