ボクは、ある出会い系サイトに設置されている

多人数で話せるミックスチャットルームに入り浸るようになった。


ゲイとしてそこにいて、ゲイとして話が出来る。


そこでチャットしている時だけは


重い鎧を脱いで自由になれたんだ。




チャットルームにやってくる人の中には


ボクのプロフィールを聞いただけで


口説いてくる軽い人も少なくなかった。



そんな人にホイホイついていくほど


ボクはバカじゃない。



でも、言い寄られてくること自体は


まんざらじゃなかった。



今まで体験したことのないオトコからの誘いの文句。


自分がオトコから恋愛対象とされている事実に


悦に入らずにはいられなかった。


例え顔写真の画像を送ってきた相手が


熊のような男であったとしても。






ワンクリックで応援お願いします。→ランキングバナー


ゲイサイトを見つけるまで

男の同性愛者は皆、オカマなのだと思っていた。




ボクが中学生の頃からテレビで


頻繁に見かけるようになったニューハーフ。


彼ら(彼女ら?)が同性愛のすべてだと思った。





自分もお化粧をし


女装をし


胸を膨らませて


性器も切除して


女性にならなければ


オトコを愛してはいけないし


オトコに愛されない。



そう信じてテレビに映るニューハーフ達と

将来の自分をダブらせる日々が続く。




そんな時だったのだ。ゲイサイトを見つけたのは。



オトコとしてオトコを愛する人・・・・・・ゲイ。


ボクはこのままでいいんだ・・・・・・。



パソコンに向かう度にボクは

18歳にして初めて味わう安心感に満たされていた。







ワンクリックで応援お願いします。→ランキングバナー



こんなにゲイってたくさんいるんだ・・・。



胸を貫かれたような衝撃だった。



ある日、なんとなしにテレビで聞き覚えのあった

「ゲイ」という言葉をネットで検索してみた。


すると驚くほど無数に現れたサイトやページ。

ボクはその一つ一つを片っ端から見て回った。



ゲイの出会い系サイト、


ゲイ向けのビデオ会社のサイト、


ゲイの情報、文化を載せたサイト、


自称ゲイの個人HP。



そこには、多くのゲイを名乗る人たちが存在していた。


自分はゲイだと顔写真まで載せている人だっている。




みんなボクと同じだ。


ボクと同じようにオトコしか愛せないオトコだ。




この日、ボクは、「ゲイ」と呼ばれる人達が想像より遥かに多く存在していることと


自分もまたその「ゲイ」と呼ばれる人間なのだということを知った。





ワンクリックで応援お願いします。→ランキングバナー