408.バイデン大統領と自動車免許返納

　アメリカの次期大統領候補の問題で民主党が揺れている。再選すれば任期中に83歳にもなるのだから、心身の健康に不安視が生まれるのも当然だ。

「強力な共和党の対抗馬、トランプ候補に勝つには、今すぐ候補を代える以外ない」との声は日増しに大きくなる。しかし、バイデン大統領に継続の意思が強いため、事がすんなり進むとは考えにくい。

「高齢を理由に周囲は辞めさせたいが、本人は一向にその気にならない」。どこか自動車免許返納と似ているではないか。

　自動車免許返納に関しては、家族が半強制的に進めて成功に漕ぎつけるケースが多い。当の本人は最後まで納得しないはずだが、安全を考えれば一案だろう。

　もちろんこれをアメリカのリーダーであり、世界のリーダーでもある人物に当てはめるのが短略的なのは承知している。

　忘れてならないのは高齢がイコール、トランプ候補の問題でもあるという点だ。仮に民主党がそれなりの候補者を立てた時、今度はトランプ候補に年齢的な不安を抱く人が出てきても何ら不思議はない。

　他国のリーダー決めと言えどもアメリカは、どこよりも関係の深い重要な国。それだけにどちらが政権をとるかは日本にとっても大きな関心事と言えよう。