店先に並んだ初夏の果実、桃。甘い香りに誘われ思わず手が伸びる。旬が短いため、この時期を逃すと来年までお目にかかれない。
うちでも昨シーズンから鉢植えて育てている。3年生苗を入手したので、桃栗三年の言葉の通り初年度の去年すでに実をつけていた。
しかし、幼木に負担をかけるとその後の成長が悪くなる。というわけで実を大きくしたのは今年が初めて。20個前後付いたのを6個まで摘果し、さらに自然落下で現在の3個になった。
商売ならこの色づき(画像)で採るのかもしれないが、そこは自家栽培ならではで樹上完熟まで待つことができる。敵は蟻などの虫と鳥。たかが3個、されど3個。初めての今年くらいは育ての親(人間)に譲っていただきたい。
ちなみに桃には葉が縮む縮葉病がかなりの確率で発生する。それに有効なのが石灰硫黄合剤。これを落葉期に散布すると、春以降に発生する広い範囲の病害虫に効果がある。もしも、病害虫で困っているなら調べてみる価値ありだと思う。