356.名乗るのは |  雑想 What do you think of this? Hiro's weblog 

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#音楽とスポーツとガーデニングとアンティークが好きで、日常の出来事への思いなども自由気ままに綴っています。

 エアコンの調子が今一歩ということで帰宅途中、近所の電気屋さんに寄った。うちでは家電製品の購入やエアコン、電気系統の修理などを含め、すべてこの店でお願いしている。

 顔を見ると「こんばんは。今お帰りですか。お疲れ様です」と笑顔で迎えてくれた。そこでさっそく「○○と申しますが」と切り出すと、言い終わらないうちに「わかってますよ。いつも、ありがとうございます」と返ってきた。

 私は回覧板を渡す時でも、近所の店に伺う時であっても、用事があって話をする時は必ず名前を言うようにしている。「水臭い」と思う人もいるだろうが、それが自分の流儀。ちなみに水臭いは「食べ物や飲み物が水っぽく美味しくない。それが転じて対人においても感情が薄い。他人行儀だ」から転じた言葉である。

 なぜ名乗るのか。それは相手が自分を認知している前提は自惚れていると感じるからだ。

 以前、出席したクラス会の際、恩師に向かって「先生、オレのこと覚えてますか」と言った者がいた。恩師は40年以上中学の教師をされてきた。仮に10年で300人の生徒を受け持つとすれば、1200人の教え子がいることになる。そこへ覚えているかを尋ねるとは。飲食店で「いつものヤツ」と注文するのも似たようなもの。どちらも思い出せない際には、恥をかかせる効果しかない。

   

 

 今回の電気屋さんの場合で言えば、名乗ることで相手がうっかり忘れ窮地に陥る可能性も軽減できる。 

 名前を言う。これだけで相手が敬意を持たれたとの印象を受けるならマイナスはないと思う。