「令和8年度にブロッコリーが指定野菜に加わる」というニュースを見て、恥ずかしながら初めて「指定野菜」の存在を知った。
みなさんはご存知の上で書くと、「野菜の中でも特に消費量の多い品目を国が定め、これらの野菜の価格が安くなった際には、次年度以降も安定供給されるよう、指定された産地の農家に安くなった分だけ支払う制度」とのことである。
現在、指定野菜になっているのは、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタスの14品目。
最後に追加された1974年の「ばれいしょ」以来というのだから50年、およそ半世紀ぶりになる。
食生活が変わることによって消費される野菜が変わるのは当然。洋食に使われることの多い食材だけに、ブロッコリーが入るのは大いに頷ける。
日本の食料自給率は、農林水産省の発表では38パーセントと相変わらずの低さ。ロシアによるウクライナ侵略で穀物の価格は大きく高騰した。
農作物の安定的な供給。この見地に立てば野菜以外の、特に麺やパンの原料の小麦などにおいても作農家が増える方策を講じてもらいたい。それが結果として農業を魅力的なものにし、延いては食料自給率の向上に繋がると思うからだ。