★1つ…あまりお勧めできない。

★★2つ…基本的にお勧めではない。

★★★3つ…選択肢の1つとして優れている教材。

★★★★4つ…出来れば候補として学習してほしい教材。

★★★★★5つ…必須とも言える学習教材。

 

 

『総合英語 Evergreen(いいずな書店)』 ★★★★

 

 

文法理解を支える良書。市販教材の中で入門〜中級までの確立が最も優れている。(近年では『総合英語SKYWARD』を勧めます。)

 

イメージによる説明がとても優れおり、非常に実践的な内容となっています。英語が苦手な初学者はPART1〜2を読み、基礎的な文法問題集を使い知識の定着を図るといいでしょう。

 

無駄な説明が一切ないので、文章は読むのが苦手な学習者にも勧めます。

 

解釈の学習時に、文法事項が曖昧な人は適時この参考書を用いて確認するといいでしょう。

 

*2023年入学の高1の人は『総合英語SKYWARD』を勧めます。

 

2022年11月に改訂がされたので、新高1の方も十分使えます。

 

 

 

完全準拠版問題集を使えば関関同立やMARCH、地方国公立大までの文法は完全にマスターできます。

 

予備校の英文法の全てのレベルの授業で学ぶ文法事項は、この本1冊と同じ。

 

ここから『ネクステージ』『ヴィンテージ』『パワーステージ』『全解説 頻出 英文法 語法 問題1000』などを用いて演習を積めば早慶や一部難問を出題される大学は十分対応できます。

 

しかし、他の学習が十分仕上げているか等で判断してそれ以降の文法学習をするかどうか決めましょう。

 

 

 

 

『総合英語 SKYWARD(桐原書店)』 ★★★★

 

 

『総合英語 Evergreen』と同系統の総合英語文法書。「エバーグリーン」よりも内容がうまくまとまっており視覚により理解を促す導入は他の参考書にはあまり見られない。

 

章ごとの「Learning Target」で何を学ぶのか、「学習の目標」が掲げられており、学習が苦手な生徒や英語が苦手でどこから始めればいいのか分からない人の学習のサポートになるでしょう。

 

例文も他の総合英語のものより単語が比較的簡単であり、とっつきやすいのも特徴。

 

この章で学習した後は、準拠問題集『SKYWARD 総合英語 スーパートレーニング』を用いれば国公立大二次までの文法知識で困ることはないでしょう。

 

 

 

 

 

『Vision Quest 総合英語 Ultimate(新興出版社)』★★★★

 

 

『読む』『書く』に特化した総合英語文法書。

 

大学の二次試験を意識した『英作文のコツ』は学習者の疑問を解決する足がかりとなります。

 

基礎の内容よりも標準から応用に力を入れているため、初学者にはあまり勧めません。

 

国立二次や難関私立大学で英語で差をつけたい人向け。

 

 

 

『Vision Quest 総合英語(新興出版社)』★★★

 

 

「アルティメット」より基礎的な知識を多く収録した総合英語文法書。所々例文が「アルティメット」と同じであるため、単語や文章が基礎レベルを超えている場合があります。

そのためある程度の単語を学習していなければ、内容を流す可能性があるため「分かったつもり」になりやすい教材ともなるので注意が必要です。

 

共通テストを意識した『Grammer in Context』で学習した文法知識を確認できる他の参考書には見られないものもあり、指導者がうまく使えば共通テストで高得点を狙いやすくなります。

 

 

 

 

『ジーニアス総合英語 (大修館書店)』 ★★★★

 

 

今回の第2版は初版のものよりレイアウトが整えられており、以前より読みやすくなりました。

 

また英文が精錬されたものに変わったことで、高い学習効果が得られます。

 

講義動画も質が高く、英語初学者にもお勧めできます。

 

講義動画を併用しなければ、他の総合英語と変わりがありません。

 

学校の授業で行う単元を予め授業動画を見るよう予習をさせたり、ネットにあるフラッシュカードを日本語→英語の自動捲り機能で英作文テストをさせるとより理解度が深まるので指導者次第で大きな効果が得られる参考書です。

 

 

 

『チャート式シリーズ BIG DIPPER 高校英語 (数研出版)』★★★

 

 

『チャート式 ラーナーズ』の改訂版。

 

中学レベルからの復習を丁寧にしており英語初学者や苦手意識の生徒への配慮が素晴らしい。

 

共通テストレベルを意識しており、同列に『Vision Quest』がある。

 

まず基本から入るべき人はここからスタートしても良いでしょう。

 

別冊のEssence of Expressionは、コンパクトに文法事項がまとめられており、学習者が復習しやすくなっています。

 

 

 

『チャート式シリーズ EARTHRISE 総合英語(数研出版)』★★

 

 

4技能特化の総合英語。同レベルで『ビッグ・ディッパー』があるためこちらを選ぶことはあまりないのかもしれません。

 

 

 

『コーパス・クラウン総合英語(三省堂)』★★

 

 

教科書準拠の総合英語。

 

検定教科書『CROWN Logic and Expression』の例文が使われている為、併用しなければ学習効果は薄くなります。

 

そのため独学として使うのは不向き。

 

しかし、指導者の使い方次第では絶大な効果を発揮する総合英語ともいえるでしょう。

 

教科書を併用しつつ、『コーパス・クラウン総合英語』の3ステップで学ぶという構成は授業で扱いやすい参考書ともいえます。

 

 

 

 

『総合英語be (いいずな書店)』★★★

 

 

3版の時よりもレイアウトが整えられ、解説が詳しくなりました。

 

例文が豊富で、英作文の参考にもなりえる良書。

 

『ビジョンクエスト アルティメット』や『スカイワード』と同程度の文法参考書です。

 

 

 

『総合英語Harmony(いいずな書店)』★★

 

 

総合英語beよりも基礎的な文法事項に重点を置いた参考書。

 

例文が易しく、初学者もとっつきやすい。

 

同じレベルものであれば『総合英語エバーグリーン』や『スカイワード』を薦めます。

 

 

 

『総合英語 FACTBOOK(桐原書店)』★★

 

 

『ジーニアス』同様、各章に講義動画が付き学習しやすくなりました。

 

大人の学びなおしには向いていますが、作者の独自的な説明は<受験>というモノにおいて余りお薦めできません。

 

『一億人の英文法』と比べ解説が助長的でなくなり、例文も比較的易しく、視覚的に訴える導入は学習者の手助けにもなります。

 

初学者が躓きやすい文法事項は省き、基本から入る構成は『新・英文法大全』と同じコンセプトともいえます。

 

資格試験を受ける大人の学びなおしにお勧めします。

 

 

2020/4

2021/8 改訂

2022/5 改訂

2024/1 改訂