映画「外科室」に見る映像美 | 毎日気ままに。

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自分の”いい男セレクション”(もちろん脳内)の中に俳優の加藤雅也さんがおられる。
彼はこれの創設以来おられる。最近は、俳優では長谷川博己さんが新しく入ってこられた。

加藤さんに惹かれて見た映画に「外科室」がある。





若く美しい加藤雅也さん、気品あふれる吉永小百合さん。
脇役の鰐淵晴子さんが更に風格を添える。











明治・大正時代の建築物、文化に大変傾倒している自分としては、画面の隅々まで、興味津々で見れたのである。










前記事「アルジャーノンに花束を」では映画化に反対と唱えたが、こちらは原作にほぼ忠実であり、それに映像美が加わって、原作を読んでみたいという気にさせる。

監督があの坂東玉三郎さんというのが、映像が美しい由縁かも知れない。
「美」に対して、妥協を許さないこだわりをお持ちなのは、監督の演技で既に承知なのだけれど、改めてその才能に感嘆させられる。

驚きなのは、男性(原作者)が、これほどまでに、女性の心の奥の内面を描き出しているところだ。
原作は短編。50分の短編映画。

二人の濡れ場はないし、完全にPlatonicな瞬間恋愛。しかしそこに見る深い情念。
eroticismさえ感じる。


下は作品紹介より抜粋

「外科室」
原作 泉鏡花
監督 坂東玉三郎
出演 吉永小百合 加藤雅也 中井貴一

明治時代のとある外科室。貴船伯爵夫人は、うわ言で秘密を漏らすからと手術の麻酔を拒み続けていた。彼女は青年医・高峰に麻酔なしの執刀を頼む。周囲の驚きをよそに、メスを握る高峰。そして、その現場を見守る彼の学友でもある日本画家の清長。実は9年前、植物園での一瞬の邂逅(かいこう)を夫人と高峰は忘れていなかったのだった。







ももまる的
映画推奨introduce

”あの日、
あの公園で、あなたと逢った。
あの時、確かに私たちは”愛”を交わした。
今まで秘めてきたこの気持ち。どうして漏らすことができようか・・・。
口にするくらいなら、この命も惜しくはない・・・。”





ももまる