先日ある書店のクルマコーナーをぼんやり眺めていたら、元日産の中村史郎さんの著書
「ニホンのクルマのカタチの話」があったので、購入して読まさせて頂きました。
中村史郎さんといえば美大卒業後に”いすゞ”に入社され、ショーカー”4200R”のデザ
インや、3代目ジェミニのデザインも担当されました。
当時は斬新なデザインでインパクトを与えた”V-CROSS”のデザインも担当されました。
1999年にはカルロス・ゴーン氏にヘッドハンティングされ、日産自動車へ移籍して
日産マーチから日産の全ての車種のデザインを総括する”CCO”チーフ・クリエイティブ・
オフィサー)常務取締役本部長まで昇りつめられました。
二代目キューブでは、若いデザイナーの考える左右非対称かつ”桂離宮”の和のテイストを
うまくまとめあげ、世界のカーデザイナーたちの注目となる素晴らしいデザインに
仕上げられました。
代表的な作品としては”日産リバイバルプラン”でお馴染みの”フェアレディZ33”を
ラインナップに復活させたり・・・。
”日本らしいスポーツカー”GT-Rを日本のお家芸のアニメ”機動戦士ガンダム”のイメージ
からデザインして生産車へまとめられたのは、お見事という他ありません・・・!?
いすゞ在籍時代の”V-CROSS”の黒い樹脂パーツが経年劣化してしまう教訓を受け、
生まれたのが”ジューク”です・・・。
こちらも業界人の評価が高く、自動車業界のマスコミに就職した同級生が発表と同時に
購入した思い出があります。
洋書・オートモビリアの”偉大なるCAR MEN"のNo.15にも選出された、日本のカー
デザイナーとしては偉大な功績を残されました。
今年の2月のイベントでの一コマ、現役を退かれた後は以前から興味のあったクラ
シックカーに興味を持たれ、世界中の名車を次々に購入されました。
現役時代には欲しい欲求を抑えて、クラシックカーは敢えて外して最新のクルマに
乗って余計なことは考えないようにしていたそうです。
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